ボーズは、ノイズキャンセリング(NC)機能を備えた完全ワイヤレスイヤホン「Bose QuietComfort Earbuds」の本体ソフトウェアアップデートを提供開始。周囲の環境に合わせて自動でNC/外音取り込みレベルを調整するモードを新たに搭載するなど、機能強化を図った。適用後のバージョンはVer.2.0.7。

  • Bose QuietComfort Earbuds。ソフトウェアアップデートVer.2.0.7では、NC自動調整に対応するなど機能強化を図った

  • Bose Musicアプリ。執筆時点の最新版(Ver.5.0.2)では、アプリのホーム画面に「モード」や「イコライザー」が新たに加わり、細かなデザイン変更も行われている

Ver.2.0.7の主なアップデート内容は以下の通りで、アップデートにはiOS/Androidアプリ「Bose Music」が必要。

  • NC/外音取り込み機能強化、Quietモード/Awareモードが選択可能に
  • Bose MusicアプリでNCレベルをシーンに合わせて設定・保存可能に
  • Spotify Tapを搭載
  • イコライザーを追加
  • 複数のデバイスを簡単に切り替えられる新機能を追加

今回のQuietComfort Earbuds(QC Earbuds)のソフトウェアアップデートでは、従来の0から10までの11段階のNCレベルのうち、最大の10と最小の0がデフォルト設定となり、名称も変更。レベル10は消音効果がもっとも高い「Quietモード」、レベル0は耳に何も装着していないかのように自分の声や周囲の音、人の声が聴こえる「Awareモード」として機能する。

  • 消音効果を高める「Quietモード」(NCレベル10)、外音取り込みの「Awareモード」(NCレベル0)を用意。「モードの作成」で好みのNCレベルを選んで保存することもできるようになった(後述)

このうち、Awareモードでは、デジタル信号処理とイヤホンに搭載されたマイクを利用する新たなActiveSenseテクノロジーを活用。周囲の環境音を取り込みつつ、バスや電車の騒音などが発生したときのみNCレベルを上げて騒音を軽減し、騒音がなくなればふたたび周囲の音が聴こえるようになるという。これにより、手動で音量やNCレベルを都度調整する手間を省く。

  • Awareモードのアプリ画面

また、Bose Musicアプリで好みのノイズキャンセリングレベルを設定して「アウトドア」、「ウォーキング」、「コミュート」、「フォーカス」など、特定のアクティビティやシーンに適したモードとして保存できるようにした。保存したモードのうちふたつは、左側イヤホンをダブルタップして呼び出すショートカットに登録可能。どのモードになっているかは音声ガイドで確認可能だ。

  • 自分の好みのNC/外音取り込みレベルを選んでモードを作成可能になった

新たにSpotify Tapを搭載。左のイヤホンを長押しするだけで、Spotifyで前回聴いていたコンテンツや、パーソナライズされたプレイリストへすぐアクセスできる。

  • 左のイヤホンにSpotify Tapを設定可能

アプリには、低音、中音、高音の音質を調節できるイコライザーを追加。また、ソフトウェアアップデート2.0.7を適用したQC Earbudsとペアリングした複数のデバイスを切り替えやすくした。過去にペアリングしたデバイスを最大7台まで記憶し、都度手動でデバイス切断をすることなく、シームレスに切り替えられる。

  • Bose Musicアプリにイコライザーを追加

  • QC Earbudsとペアリングした複数のデバイスが切り替えやすくなった

QC Earbudsの価格は33,000円。通常カラーのトリプルブラック、ソープストーンと、限定カラーのストーンブルー、サンドストーンの4色で展開する。

  • Bose QuietComfort Earbuds。左から通常カラーのトリプルブラック、ソープストーンと、限定カラーのストーンブルー、サンドストーンの4色で展開