カシオ計算機から2021年10月発売の時計新製品が発表された。前回のG-SHOCKとBABY-Gのアナログモデル編に続き、今回はG-SHOCKとBABY-Gのデジタルモデルをお届けする。アナログモデルでも目を引いた「一歩踏み込んだCMF(※)モデル」は、デジタルにおいても注目ポイント。掲載した価格はすべて税込み。発売月は10月の予定。

※:Color、Material、Finish(色、素材、仕上げ)を変えることで、既存の製品に新たな付加価値を生み出すプロダクトデザインの考え方。

SF世界から飛び出してきたような未来のオリジン

今回発表されたデジタルモデルの中で最大の注目作は、なんといっても「GMW-B5000TVA-1JR」だ。

  • ダイヤルデザインも未来的! これは男子が絶対に好きなやつ!!

ベースモデルはチタン外装のオリジン「GMW-B5000TB-1JR」(現在は生産終了)。ラグ部分を精密機械加工で開口、中の赤いファインレジンをポイントとして露出させたことに加え、ベゼルやバンドにレーザー加工でレターやラインを描き、ゲームやアニメ世界のようなバーチャルな世界観(たとえばガンプラのデカールのような)を表現した。

  • バンドのレターに加え、ディンプル部分も開口して内部を見せるなど、CMFの新しい形を見せてくれる

風防は、傷が付きにくく透明度の高いサファイアガラス。外装表面には高い耐摩耗性を誇るDLC(Diamond Like Carbon)処理を施している。なお、ケースサイズはベースモデル同様の40.3×43.2×13.0mmながら、重量はそれより2g軽い。

電波ソーラーをはじめBluetoothとアプリ「G-SHOCK Connected」によるスマートフォン連携、約300都市+カスタムタイムゾーンのワールドタイム、斜めの角度からでも時刻表示が判読しやすいSTN-LCD(液晶)によるクリアな視認性など、機能や性能はベースモデルと同様。文句なくカッコイイ「GMW-B5000」だ。価格は198,000円。

オリジン初期カラーのリバイバルモデル

G-SHOCKのアイコンモデルである5600シリーズの初期のカラーモデルを現在にリバイバルさせたモデルが登場。

ブルーとカーキのモデルは1991年に発売した「DW-5600B-2V」「DW-5600B-3V」がモチーフ。イエローは1987年にG-SHOCKで初めてカラーモデルとして発売され人気を博した「DW-5600C-9BV」がモチーフとなっている。

  • ややイエローがかった液晶もこだわって再現したとのこと

本体のカラーリングはもちろん、文字板のロゴ位置や各文字の配色、液晶の色など細かい部分まで徹底的にこだわり、当時のデザインを再現した。

価格は、ブルーの「DW-5600RB-2JF」とカーキの「DW-5600-RB-3JF」が各12,100円、イエローの「DW-5600REC-9JF」が13,200円(DW-5600REC-9JFのみ11月発売予定)。イエローモデルは当時のモデルを再現するため特別に遊環をブラック、美錠にはブラックIPを施しており、そのため若干高額となっている。

また、イエローのモデルにブラックとレッドの交換ベゼル(ケースカバー)と交換バンドが付属し、組み合わせての色替えも楽しめる「DWE-5600R-9JR」も発売。もちろん、ユーザーが自分で組み替えを楽しめる。価格は25,300円。

  • キャッチーなイエロー外装が標準で組み付けられている

  • 標準でブラックとレッドのベゼル(ケースカバー)とバンドが付属するDWE-5600R-9JR

  • DWE-5600R-9JRのパッケージ

シンプル&モノトーンで高機能な「BABY-G」に新色

最後はBABY-G。ラウンドケースとスクエアのダイヤルを組み合わせた電波ソーラーモデル「BGD-5700」に、ブラックとホワイトの新色モデルが登場。

  • シンプルでミニマル。そして高機能

なるほど。モノトーンはどんなコーデにも合わせやすいよね――と思いつつ良く見ると、ブラックの「BGD-5700U-1BJF」のレターには淡いブルーが使われているなど、スポーツファッションにも合わせやすい要素も見受けられる。価格は各19,800円。