ヤマハは、同社の電子ドラム「DTX Drums」の新ラインナップとして、「DTX10シリーズ」と「DTX8シリーズ」を追加した。2021年9月25日の発売予定で、価格は286,000円から。
今回発売となる「DTX10シリーズ」と「DTX8シリーズ」は、 ドラマーが求める理想のアコースティックサウンドと演奏感にデザイン、電子楽器ならではの利便性とその操作性を追求した電子ドラムのハイエンドモデルだ。レコーディングやライブパフォーマンスでの使用はもちろん、「おうち時間」にも向く静粛性、セッティングの簡便性を備える。 無料のiOS/Androidアプリ「Rec'n'Share」を利用すれば、SNSへの演奏動画投稿も簡単に行える。
音源部モジュールに収録されているサウンドは著名なスタジオで録音されており、スタジオの音の広がり、空気感を忠実に再現する。その音源モジュールだが、「DTX10シリーズ」は「DTX-PROX」、「DTX8シリーズ」は「DTX-PRO」がそれぞれ導入されている。新開発の「KIT MODIFIER(キット モディファイアー)」は、 ノブを回すだけでサウンドを変化させられ、直感的なサウンドメイクを可能にする。
ドラムのヘッドは、発泡シリコン素材を採用し、演奏時の手首などへの衝撃を緩和しつつ、 自然な打感と静粛性を実現したヤマハ独自の「テクスチャード・セルラー・シリコン・ヘッド」と、レモ社製で2プライ(層)構造の「メッシュヘッド」の2種を用意。メッシュヘッドは好みに応じてヘッドの張り具合を調整できる。シェルカラーはリアルウッド(RW)にブラックフォレスト(BF)の2種類をラインナップ、どちらもヤマハのアコースティックドラムの工場で製造および塗装された木製のバーチプライシェルで、バッジ、ラグ、フープもアコースティックドラムパーツを踏襲している。
前述のiOS/Androidアプリ「Rec'n'Share」とは別に、スタインバーグ社製の音楽制作ソフト「Cubase AI」のダウンロード版ライセンスが付属しており、本格的なレコーディング・音楽制作に取り組める。また、上位モデルとなる「DTX10シリーズ」には、レコーディングやライブシーンで活躍してくれる機能を数多く搭載。8系統の個別出力が可能な「Individual Output端子」を装備し、ヘッドホン端子は標準ジャックとミニジャックの2種を揃えた。 USB端子では、直接パソコン、スマートデバイスと接続してオーディオデータやMIDIの送受信が行える。「Live Set機能」はキット、テンポ、オーディオファイルなど、あらかじめ設定した組み合わせをワンタッチで呼び出したり、オーディオデータにクリック設定を付加し、 追従して再生させたり、プリカウントを追加する、途中でカウントを消すなど、様々な設定を施せる。
価格は「DTX10シリーズ」の「テクスチャード・セルラー・シリコン・ヘッド」採用モデルが528,000円(品名:DTX10K-X RW/BF)で、「メッシュヘッド」採用モデルは473,000円(品名:DTX10K-M RW/BF)。「DTX8シリーズ」の価格は「テクスチャード・セルラー・シリコン・ヘッド」採用モデルが341,000円(品名:DTX8K-X RW/BF)で、「メッシュヘッド」採用モデルは286,000円(品名:DTX8K-M RW/BF)。いずれのモデルも前述の通り、リアルウッド(RW)とブラックフォレスト(BF)の2色からチョイスできる。
基本キット構成は、キック、スネア、タム×3、ハイハット、クラッシュ×2、ライド、ハイハットスタンド、スネアスタンド、ラックに音源モジュールで、セッテイング時の奥行×幅は、「DTX10シリーズ」が1,100x1,600mm、「DTX8シリーズ」は1,100x1,500mm。質量は、DTX10K-X RW/BFが46.77kgで、DTX10K-M RW/BFは42.1kg、DTX8K-X RW/BFが45.88kg、DTX8K-M RW/BFは41.55kgと、「DTX8シリーズ」のほうがやや省スペース/軽量な仕様となっている。