シチズン時計は10月下旬に、「シチズンコレクション」のメカニカルシリーズから、銀箔と漆を用いた文字板を採用する機械式時計(2モデル)を発売する。繭色(まゆいろ)文字板「NB3020-08A」は143,000円、鈍緋色(にびひいろ)文字板「NB3020-16W」は132,000円。
今回の新作2モデルは、漆を塗った金属板に銀箔をまぶすように散らし、その上で塗装した文字板が見どころ。漆の老舗メーカー「坂本乙造商店」と共同開発し、ひとつひとつ手作業で仕上げているため、時計(文字板)ごとにすべて異なる。
やわらかな繭をイメージしたNB3020-16Wは、金属板に白い漆、その上に銀箔、さらに塗装を重ね、表情豊かな白斑(しらふ)柄とした。バンドはきめ細かくツヤのあるコードバンの革バンド。針はミラー仕上げ。
一方、鈍緋色のNB3020-16Wは、紅葉した森林の薄暮をイメージ。金属板に売るし、その上に硫化させた銀箔、さらにぼかし塗装を重ね、硫化銀箔の彩りを斑柄として描いた。バンドは型押しの革バンド。針はミラーとマットで磨き分けた仕上げ。
2モデルとも、ケース素材はステンレススチールで、シチズン独自の表面硬化技術「デュラテクト プラチナ」を施したものだ。6時位置の24時間計と10時位置のパワーリザーブインジケーターが実用的で、デザイン上のアクセントにもなっている。
ケースサイズは径40.5×厚さ14.1mm(設計値)、風防は無反射コーティングのデュアル球面サファイアガラス、防水性能は10気圧。自動巻き機械式ムーブメント「Cal.9184」のパワーリザーブは約40時間。シースルーバックの裏ぶたからは、ムーブメントの動きをながめられる。