アップルが、Apple Watch用バンドの新製品を続々とリリースしています。「極上の着け心地」をうたうバンドや、App Clip経由でバンドとマッチしたデザインの文字盤を簡単に入手できるバンドなど、これまでにない特徴や工夫を盛り込んでいるのがポイント。バンドを買い替えた経験のない人も思わず気になる一品に仕上がっていました。
美しいカラーリングと装着感が魅力「プライドエディションブレイデッドソロループ」
健康志向の高まりを受け、好調な売れ行きが続くApple Watch。最新のApple Watch Series 6は、血中酸素濃度の測定機能や心電図の測定機能を搭載し、自身の健康に気を遣う年齢層の高いユーザーにも注目されています。
Apple Watchは、購入時に1種類のバンドが付属してくるので、買った時に付いてきたバンドをずっと使い続けている人も少なくないでしょう。しかし、Apple Watchのバンドは工具を用いずに簡単に脱着できるので、服や気分に応じてバンドを替えるのもカンタン。別のバンドに替えてみると、Apple Watch自体が新しくなったような気分になり、思わず気分が華やぎます。
Apple Watchのバンドは、サードパーティーからも品質やデザイン性の高いものが数多く発売されていますが、アップル自身も力を入れて新製品を定期的に投入しています。最近でも、2種類のバンドがApple Watchユーザーの間で話題になりました。
その1つが「プライドエディションブレイデッドソロループ」。毎年恒例のプライドエディションバンドの新作ですが、アップルが「極上の着け心地を追求した」とうたう点や、これまでのプライドエディションバンドにはない凝ったカラーリングがSNSで話題になっています。
“極上の着け心地”をもたらすのが、シリコンの糸を混ぜたリサイクル素材(リサイクルヤーン)の糸を紡いだ伸縮性のある立体的な構造。リサイクルヤーンを用いたバンドは、細い繊維を束ねた太めの糸を丁寧に紡いで作られているのですが、肌触りがとても柔らかで軽いのが特徴。汗をかくこの時期でも肌にまとわりつく感覚はなく、バックルも留め金具もないソロループの形状と相まって、着け心地はまさに“極上”でした。
さらに、10色のレインボーカラーの糸を用いて美しく仕上げられているのも注目だと感じます。これまでのプライドエディションバンドは、レインボーカラーが直線的に施されたものが多く、プライドエディションだとすぐ分かるのが気になる…という人もいました。このバンドは、レインボーカラーが複雑に織り込まれているので、おしゃれなカラーリングのバンドとして楽しめます。
このバンドのデザインに合わせた「プライドウーブン」の文字盤も用意され、バンドとのコーディネートが楽しめます。文字盤のカラーリングはフルスクリーンと円形の両方が選べ、デジタルクラウンを回すと表情が細かく変えられるのもユニーク。バンドの価格は10,780円とやや高めなのですが、満足度はかなり高いと感じました。
App Clipでバンドに合わせた文字盤を簡単入手「インターナショナルコレクションスポーツループ」
もう1つ注目のバンドが、6月末に販売が始まった「インターナショナルコレクションスポーツループ」です。世界22か国を表したカラフルなデザインのスポーツループバンドで、バンドに合わせてデザインされたストライプ文字盤も用意。自分が応援する国をApple Watchで表現でき、間もなく開幕する東京2020を待ち望む各国のアスリートやファンにぴったりのアクセサリーとなっています。
注目したいのが、文字盤の入手方法です。バンドのパッケージには特殊なバーコードが印刷されており、App Clip機能を利用して簡単に入手できるようになっています。iOS 14で搭載したApp Clipですが、国内ではまだそれほど利用が広がっているとはいえず、このように手軽に体験できるようにしているのは評価できます。App Clipを利用しなくても、iPhoneのSafariでインターナショナルコレクションバンドのWebサイトを表示すればそのままダウンロードできます。
周りでも使っている人がだいぶ増えたと感じるApple Watch。これらの新しいバンドで、日ごろ愛用しているApple Watchにちょっと華やかな個性を加えてもよいかもしれません。