ローランドは、BOSSブランドよりコンパクトペダルエフェクター「技クラフト・シリーズ」の最新モデル「HM-2W」を2021年8月28日に発売する。市場想定価格は19,800円前後。
今回発表された「HM-2W」は、1983年から1991年まで生産されたBOSSのディストーションペダル「HM-2」を「技クラフト・シリーズ」として再構築したもの。
メタル系ディストーションの始祖とも評される「HM-2」は、90年代初頭に産声をあげた「スウェディッシュ・デスメタル」と呼ばれるシーンで脚光を浴びた。そのサウンドは「HM-2」の4つのつまみを最大まで上げ切ったセッティングから生み出され、のちに「チェンソー・トーン」と呼ばれるようになり、シーンの象徴的な存在になっていった。
「HM-2W」では、「技クラフト・シリーズ」の特徴でもあるスタンダード・モードとカスタム・モードの2タイプのモードを装備。スタンダード・モードではオリジナル「HM-2」のサウンドとレスポンスを完全に再現し、カスタム・モードでは「HM-2」のサウンドを踏襲しつつ、さらに音の鋭さやアタックが強調された歪みが得られるようになっている。また、低域と中高域に特別なチューニングが施され、より密度がありながら、明瞭感を兼ね備えた歪みサウンドを生み出せる仕様になっている。
ルックスもオリジナルを継承。オレンジのカラーリングやレタリングのサイズ、配置など、外観についても「HM-2」を忠実に再現した。「技クラフト・シリーズ」のペダルエフェクターに装備されている「モード切り替えスイッチ」はオリジナルのデザインを重視し、本体上部に配されている。
サイズはW73×H59×D129mm。電池を含んだ質量は440g。本体のほか、アルカリ電池(9V形、本体に接続済み)などが付属する。