パナソニックは5月19日、頑丈タブレット/PC「TOUGHBOOK(タフブック)」シリーズの新製品説明会を開催し、7.0型のAndroid 10タブレット「TOUGHBOOK FZ-S1」を発表した。Wi-FiモデルとワイヤレスWANモデルを設定し、それぞれに大容量バッテリーモデルを用意。ワイヤレスWANモデルにはNTTドコモ対応モデルとKDDI(au)対応モデルがあるので計6モデルの展開となる。発売は5月20日より順次。店頭予想価格は165,000円前後。
FZ-S1は2014年10月に発表された「TOUGHPAD FZ-B2」の後継モデル。同じ7.0型の「TOUGHPAD FZ-L1」(2019年1月発表)は、今回のFZ-S1発売後も継続販売となる。
説明会の冒頭ではパナソニック モバイルコミュニケーションズの武藤正樹代表取締役社長が25年にわたるTOUGHBOOKの歴史を振り返り、頑丈ノートPCとして19年連続で世界シェアNo.1、累計台数680万台という実績を紹介。今後はデバイスの進化に加え、アプリの充実とサービス・サポートのレベルアップを図り、TOUGHBOOK事業の拡大を目指すとした。
続いて、同社プロジェクトマネジメント部プロジェクトリーダーの土田淳氏により製品の紹介が行われた。
FZ-B2と比較して、約20%の軽量化と10%の薄型化を達成。筐体デザインもグリップ性を向上させ、現場での使いやすさを高めた。パフォーマンスは、プロセッサーの更新やメモリ/ストレージの増強によりFZ-B2比で約1.8倍の性能を実現しているという。バッテリー駆動時間は、標準のバッテリーパックで約8時間、大容量バッテリーで約14時間と、これもFZ-B2よりも長時間になっている。
最大の特徴である頑丈設計も、従来通りの耐衝撃性能・耐振動性能に加え、FZ-B2ではIP65準拠だった防塵・防水性能がFZ-S1ではIP67準拠となり、防水性能がアップ。冷蔵倉庫などの環境で求められる耐低温性能についても、操作可能温度を従来のマイナス10度からマイナス20度へ強化した。
環境を選ばず快適に操作できるよう、通常モードに加えてスタイラスペンモード/水滴誤動作防止モード/手袋操作モードの3つの入力モードを用意。液晶ディスプレイは、直射日光下での視認性を考慮し、反射防止フィルム装着で500cd/平方メートルのものを搭載した。
内蔵NFCによるユーザー認証、縦方向・横方向のどちらでも利用できるオプションのバーコードリーダーなども用意されており、広いニーズに対応する製品となっている。
主な仕様は下記のとおり。
- プロセッサー:Qualcomm SDM660
- メインメモリ:4GB
- ストレージ:eMMC 64GB
- ディスプレイ:7.0型
- 解像度:1,280×800ピクセル
- ネットワーク:無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠)、Wi-Fi高速ローミング(IEEE802.11r/k/v準拠)、Bluetooth 5.1 Class1
- インタフェース:USB 3.0 Type-C×1、拡張バスコネクター、NFC準拠非接触ICカードリーダーライター、ヘッドセット端子、microSDカードスロット(microSDXC対応)、nano SIMカードスロット(ワイヤレスWANモデルのみ)
- カメラ:フロント500万画素、リア1,300万画素(LEDフラッシュ搭載)
- ワイヤレスWAN(ワイヤレスWANモデルのみ):LTE with CA/3G(HSPA/WCDMA)
- サイズ 標準モデル:W193×D131×H16.1mm/18.9mm(グリップ部)、大容量バッテリー搭載モデル:W193×D131×H23.1mm/18.9mm(グリップ部)
- 重さ 標準モデル(Wi-Fi):約426g、標準モデル(ワイヤレスWAN):約434g、大容量バッテリー搭載モデル(Wi-Fi):約506g、大容量バッテリー搭載モデル(ワイヤレスWAN):約514g
- OS:Android 10