米Microsoftは7月19日 (現地時間)、同社2018年度第4四半期 (2018年4月〜6月)決算を発表した。クラウド事業の成長持続に加えて、ビジネス市場を中心としたPCの復調、Surfaceやゲーム事業の伸びによって売上高・利益ともにアナリストの予測を上回った。

6月期の売上高は301億ドルで前年同期比17%増。純利益は同10%増となる89億ドルで、1株利益は1.14ドル。非GAAPベースでは88億ドル (同5%増)、1株利益は1.13ドル。以下は部門別の売上高。

More Personal Computing

売上高108億1000万ドルで前年同期比17%増だった。WindowsはOEM Proの売上高が14%増、OEM non-Proが3%減。IDCやGartnerの調査で、2018年4〜6月期にPC出荷台数が6年ぶりとなる成長を記録している。これはビジネス市場の需要に支えられた伸びで、コンシューマ向けは減少した。その傾向は今後も続きそうで、WindowsのOEM ProはコマーシャルPC市場を上回り、OEM non-Proはエントリー帯の影響でコンシューマPC市場をわずかに下回った。

デバイスは、Surfaceの売上高が前年同期比25%増だった。4〜6月期に大きな新製品発売はなかったものの、前年に比べて、最新のラインナップは堅調な売れ行きを記録しているという。

ゲームは売上高が前年同期比39%増。サードパーティのタイトルが好調で、Xboxソフトウエアおよびサービスの売上高が36%増だった。ゲーム機の売上高および販売台数は公表していない。Xbox Liveの月間アクティブユーザー数は8%増の5700万人だった。

Productivity and Business Processes

売上高96億7000万ドルで前年同期比13%増だった。コマーシャル向けOffice製品/クラウドサービスの売上高が10%増。Office 365のコマーシャルシート数が29%増加し、売上高が38%増だった。コンシューマ向けOffice製品/クラウドサービスの売上高は8%増。6月末時点のコンシューマ向けOffice 365の契約者数は3140万人、前期から80万人の増加だ。

Intelligent Cloud

売上高96億1000万ドルで前年同期比23%増だった。サーバー製品およびクラウドサービスは売上高26%増。Azureが89%増、サーバー製品が8%増だった。