米Googleは12月19日 (現地時間)、Webブラウザ「Chrome」で、品質基準を満たさない広告のブロックを2018年2月15日に開始すると発表した。

同社は今年6月に、オンライン広告の改善を目的とした業界団体「Coalition for Better Ads」の広告品質基準「Better Ads Standards」をサポートする考えを明らかにした。Coalition for Better Adsは18日、Better Ads Standardsを運用するガイドラインとなる「Better Ads Experience Program」を発表、それに従ってGoogleはChromeで広告ブロックを実施する。

Coalition for Better Adsは、Webユーザーに不快感を与える広告を排除し、Webユーザーから受け入れられる広告環境を確立しようとしている。たとえば、Better Ads Standardsでは「ポップアップ広告」「音声と共に自動再生されるビデオ広告」「画面の一部に常駐し続ける大きな広告」「カウントダウン中は閉じられない広告」などをユーザーのWeb体験を損なう広告に分類している。2月15日からChromeでは「Ad Experience Report」で「失格」となる状態が30日以上続いている広告の表示をブロックする。

  • 不快に思われる広告

    「Coalition for Better Ads」が行った利用者調査の結果、最も不快に感じるデスクトップ広告は「画面下部に常駐する580×400サイズの広告」、2位は「カウントダウン付きポップアップ広告」