TSUKUMOブランドでPCおよびPC周辺機器を販売する、ヤマダ電機グループのProject Whiteは6日、1月4日に発表されたデスクトップ向けKaby Lakeのオーバークロック(OC)版を搭載したデスクトップPC「E-GEAR Revo 5G」や、OC版Core i7-6950Xを搭載したデスクトップPC「E-GEAR Revo 4K」を発表した。

Kaby Lakeは第7世代Intel Coreプロセッサの開発コードネーム。モバイル向けの低消費電力版は2016年8月30日に発表されており、今回は高性能ノートPC向け・デスクトップ向けのラインナップとなる。

E-GEAR Revo 5G

E-GEAR Revo 5G(周辺機器は別売)

E-GEAR Revo 5Gは、ベースクロック4.2GHzのCore i7-7700Kを5GHzまでクロックアップした、オールラウンドに活用できるモデル。「動画編集やレンダリングなど、ノーマルでは味わえない、OCならではのメリットが実感できる製品」という。

基本構成は、CPUがIntel Core i7-7700K(5.0GHz)、マザーボードがZ270 Taichi(ASRock製)、メモリが16GB(8GB×2)、ストレージが525GB SSD(OS用)+2TB HDD(データ用)、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 1060 AMP Edition 6GB(ZOTAC製)など。ケースはFractal Designの「Define R5 Windows」(ブラック)となる。OSはWindows 10 64bit。この基本構成で、価格は318,000円(税別)。

Revo 5Gのスペック概要

本体の内部。「極冷にも対応」とのこと。丁寧な配線ですっきりした空間になっている

E-GEAR Revo 4K

E-GEAR Revo 4K(周辺機器は別売)

また、4.2GHz動作のCore i7-6950Xを搭載し、4K動画編集などに適した「E-GEAR Revo 4K」も同時発表。Broadwell-E世代のCore i7-6950X(ベースクロック3.00GHz)をOC動作させたモデルだ。OS用・データ用ストレージに加え、作業用としてIntel SSD 750シリーズの1.2TB容量SSDを搭載する。

こちらの基本構成は、CPUがIntel Core i7-6950X(4.2GHz)、マザーボードがX99 Taichi(ASRock製)、メモリが64GB(16GB×4)、ストレージが525GB SSD(OS用)+2TB HDD(データ用)+1.2TB(NVMe・PCIe接続、作業用)、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 1070 AMP Edition 8GB(ZOTAC製)など。OSはWindows 10 64bit。ケースはAbeeの「SME-EZ700」を採用する。この基本構成で、価格は638,000円(税別)。

両製品とも、基本構成をベースに、内部パーツのカスタマイズに対応する。販売は、東京・秋葉原にあるツクモキャプチャ王国で実施。調整や組み立て、カスタマイズに対応するため、納期は約2週間となる。ツクモキャプチャ王国では製品の展示も行う予定だ。

E-GEAR Revo 4Kの概要

本体の内部。OCモデルながら稼働音が抑えられ、静かな駆動が特徴。CPUクーラーは簡易水冷のCRYORIG A80を採用する

清水氏が動作テストしたOC版Kaby Lakeを数量限定販売!

説明会では、プロのオーバークロッカー・清水貴裕氏(現在はツクモのスタッフも兼任する)がIntel Core i7-7700Kの極冷OCデモを披露した

Project Whiteはあわせて、Intel Core i7-7700KをOC動作させた「TSUKUMO OC CPU」を、数量限定で販売。

「TSUKUMO OC CPU」は、プロのオーバークロッカー・清水貴裕氏が動作テストを実施したモデル。5.1GHz動作でベンチマークテストをクリアした「7700K Edition RR」と、5.2GHz動作のベンチマークテストに加え、4.9GHz動作での1時間負荷テストをクリアした「7700K Edition Raw」の2モデルをラインナップする。「TSUKUMO OC CPU」シリーズ独自の1年保証も付属。

用意数は、「7700K Edition RR」「7700K Edition Raw」ともに4個ずつ(計8個)。販売は1月7日10時から、東京・秋葉原の「TSUKUMO eX.」店舗で実施する。同店では、朝9時30分から整理券を配布する予定だ。

TSUKUMO OC CPUの概要

おもむろに始まる液体窒素によるCore i7-7700K OCデモ。「最速のKaby Lakeオーバークロック」ということで、カメラもセットされる

わりとすんなり7GHz超え(!)。デモに使われた個体は清水氏いわく「一度起動するとそのまま安定して上がっていく神CPU」という