製品リリースまでのロードマップ

その後、改良を重ね、実証実験前段階までこぎつけたのが現在である。このほどお披露目された開発版では、左右に2つのディスプレイを搭載し、ノンシースルー型のディスプレイを採用することが発表された。着脱式のディスプレイとし、外せばメガネとしても使えるとのことだ。

b.gリリースまでのスケジュール

製品リリースまでのスケジュールも公表された。現在は本格リリース前の実証実験前段にあり、2017年の秋から量産化を目指し、2018年春に納品を開始予定だ。向け先は、コンシューマー、法人の両方での製品リリースを予定しているが、今回の発表ではキーワードを生産性の向上に置き、まずは法人向けの製品販売を目指す。

想定用途は、製造、倉庫・物流、医療、農業、畜産、介護、インバウンド、スポーツ、エンタテインメント、教育と幅広い。価格は1台10万円を切るラインを目安とし、保守的な数値としつつ、売上10億円を目指していくという。

b.gの想定用途は製造、倉庫・物流、医療など幅広い

現在の引き合いの状況から、b.gは法人向けでは相応の需要を確保できそうだが、真価は今後の実証実験で試されそうだ。用途に応じたアプリケーションの作り込みや、各実験において、コストとリターンのバランスも試される。そもそもメガネ型デバイスの市場はまだ形成されておらず、b.gの広がりには注目したい。