"適温"とはこのことか

今回は浅蒸しの清水茶を使った。挽くとさらに香りが引き立つ

お茶プレッソで茶葉を挽くと、とても香り高くてキメ細かい粉末茶ができあがる。挽きたての粉末茶を指ですくってなめてみると、苦みはあるもののふんわりとした甘みが。できあがった粉末茶は付属の計量スプーンですくってお茶容器へ入れる。まずはレシピブック通りに粉末茶を入れて、「ぬるめ」でお茶を淹れてみよう。

TE-TS56Vで淹れたお茶を編集部で配り歩いていると「甘い!」の声が多数聞かれた。ぬるめなお茶を飲んでみると、確かにいつも飲んでいるお茶よりも苦みが少なく、甘みが強い気がする。70℃ならばフーフーと冷ましながら飲むのにちょうどよい。熱いのは飲めないけどぬるすぎるのもなんとなく嫌、というワガママ極まりない猫舌の筆者にとっても、TE-TS56Vのぬるさは不快ではなく本当に適温という言葉通りだった。

ぬるめモードでお茶を淹れたら「甘い!」の声が多数聞かれた

1杯めを飲み終えた後、編集部員はみな口をそろえて「もっと濃くていい」とコメント。もう一度、今度は粉末茶増量でぬるめのお茶を淹れてみた。レシピブック通りで物足りないというわけではないが、確かに茶葉をたっぷり使って濃いめに淹れたほうが、贅沢な感じがして幸福感もアップ! もちろん、使っている茶葉によっても味わいが異なってくるだろう。

編集部で使用したのは平均1.5cmくらいの長さを持つ茶葉。お茶を挽く前に、長い茶葉はあらかじめ短くする必要がある。筆者が1.5cmの茶葉をそのまま投入していたら、途中から茶葉がうすへ引き込まれなくなってしまうという事態が発生。この「茶葉がうまく引き込まれない問題」は、一度スプーンなどで茶葉をすりつぶしてからお茶うすに投入することで解決した。

長い茶葉を使う時はご注意。写真中のように、無理矢理お茶うすをセットしようとしてはダメ。スプーンで細かくしてから投入すれば問題ない