背面カメラは、晴天時の屋外など明るい場所ではややコントラストが強いものの綺麗に写る。ただし、室内など暗めの場所は少し苦手という印象だ。8型タブレットは両手でホールドしながら撮影するのも難しく、カメラは軽いスナップ程度で使うのがよさそうだ。

屋外での撮影と室内での撮影。明るい場所ではよく撮れるが、コントラストが強め。室内では暗めに写る傾向だ

続いてソフト面に触れていこう。OSに関しては壁紙以外はほぼデフォルトのAndroid 4.4系となっている。UIについては個人的な好みもあるだろうが、NexusシリーズなどデフォルトのAndroid搭載機に慣れている人にとっては受け入れやすい。なお、Android 4.4以降で搭載されたランタイム「ART」には対応していない。

アプリはOffice互換の「POLARIS Office 5」など実用的なものがいくつか導入されている。その中で注目したいのがサウンドアプリの「MaxxAudio」だ。これはWaves Audio製のオーディオ技術「MaxxAudio Mobile」に対応するもので、映像や音楽向けの複数のプリセットが用意されている。映像向けでは臨場感が増すなど、ハッキリとした効果を感じることができる。

Office互換の「POLARIS Office 5」

Waves Audio製のオーディオ技術に対応する「MaxxAudio」

最後に、ベンチマークで性能をチェックしよう。総合ベンチマークの「AnTuTu 安兎兎ベンチマーク」での結果は「33621」となかなか高い数値だ。参考までに、Atom Z3745(4コア/1.33GHz)を搭載するASUSTeKの「MeMO Pad 7 ME176C」の数値「34707」とほぼ同等だ。また、Atom Z3480はグラフィックスコアとして「PowerVR G6400」を内蔵しているので、Minecraftなどの3Dゲームも楽しめる。

AnTuTu 安兎兎ベンチマークの結果は「33621」

試用機の問題かもしれないが、たまに画面のちらつきが起きたものの、高い解像度、表現力に優れるIPSパネル、十分な性能を備えながら2万円以下を実現しているのは大きな強みだ。高精細な表示性能を持つ安価なタブレットを求めているなら、ぜひともチェックしてほしい一台だ。