ゲームにとても適した表示性能を備えるFG2421だけに、プリセットのカラーモードもFPS1、FPS2、RTSとゲーム三昧の様相となっている。唯一、Webモードという例外はあるが、案外ブラウザゲーム用なのかもしれない。聞けば、プリセットモードの開発にはプロゲーマーが協力しているそうだ。

上記モードはいずれも、輝度、黒レベル、コントラスト、色温度、ガンマ、コントラスト拡張(オフ、普通、強)などを調整できる。色温度は、オフ、5000K / 6500K / 8000K / 9300Kからの選択だ。ガンマは1.8 / 2.0 / 2.2 / 2.4、2.6などの数値の他に、FPS(High)、FPS(Middle)、FPS(Low)、RTS、Power(中間階調のコントラストを強調)を用意している。各モードの特色をざっと紹介していこう。

まずはFPS1モードだが、やや青みの強い表示(9300K)でTurbo 240は「オン」固定、コントラスト拡張は「強」、ガンマはFPS(High)となっており、FG2421の性能をフルに出すような設定だ

FPS2モードは、FPS1モードと同様にTurbo 240が「オン」で固定だが、色温度6500K、コントラスト拡張は「オフ」、ガンマはFPS(Low)と、やや落ち着いた設定になっている

RTSモードはさらに落ち着いた設定で、ガンマがRTS、Turbo 240がオフで調整可能なことを除けば、FPS2モードと変わらない

Webモードもガンマが2.2、コントラスト拡張が「普通」である以外はFPS2モードと同様だ

カラーモードは上記4つのプリセットに加えて、USER1、USER2、USER3を用意している。各USERモードに調整の制約はなく、上に書いた調整項目とRGB各色のゲインが設定できる。

これらの調整はOSDからでも可能だが、FG2421に対応したユーティリティソフトの「ScreenManager Pro for Gaming」を使用すれば、画面上のマウス操作で楽に行える。調整した内容はエクスポート/インポートが可能になっており、「Gaming.eizo.com」においてプロゲーマーが特定のゲームに合わせて調整したファイルも配布されている。2013年12月○日時点では、「Counter-Strike:Global Offensive」用が配布中、「Dota 2」用が準備中となっており、一層の充実を期待したいところだ。

「ScreenManager Pro for Gaming」の画面調整機能(写真左)と、「オートカラー」機能(写真右)

ScreenManager Pro for Gamingは、オートカラーという機能も搭載している。あらかじめアプリケーションごとに任意のカラーモードを割り当てておくことにより、そのアプリケーションがアクティブになったときに、自動でカラーモードが切り替わる(例えば、Webブラウザを起動するとWebモードへと自動切り替え)。いくらゲーミングディスプレイでも、四六時中ゲームばかりしている人はまれだろうから、こうした機能はありがたい。

ボタン類はタッチセンサーではなく、物理的なもの。前面中央に集中している。画面モードと入力系統の切り替えは専用ボタンなので、操作しやすい。青色LEDの電源ランプはOSDメニューで消灯できる

画面モード

トップメニュー

カラー調整メニュー

「コントラスト拡張」と「Turbo 240」は個別に設定可能

「画面サイズ」はスケーリング機能。「拡大」はアスペクト比固定、「ノーマル」はドットバイドット

「Auto EcoView」は外光の明るさに応じて画面輝度を自動調整する機能