新しいiMacシリーズは、従来通り21.5インチ液晶ディスプレイを採用したモデルと、27インチ液晶ディスプレイを採用したモデルのふたつに大別することができる。いずれも筐体デザインは前モデルとまったく同じで、新旧モデルを外観だけで見分けるのは困難。アルミを使った質感の高いボディや、わずか5mmの極薄エッジ、反射を極力抑えた見やすい液晶ディスプレイなど、前モデルで好評だった特長はそのまましっかりと受け継いでいる。 新ラインナップのうち、27インチモデルは、搭載するCPUやグラフィックスの種類によってさらにふたつのモデルに分けることができる。今回試したのは、そのうちの下位にあたるモデル。CPUは従来の第3世代Intel Core i5(2.9GHz)から第4世代のCore i5(3.2GHz)に、グラフィックスはNVIDIA GeForce GT 660MからNVIDIA GeForce GT 755Mに変更されている。

メモリは標準で8GBを搭載している。メモリスロットは全部で4基搭載されており、そのうちふたつのスロットが埋まっている状態。メモリ増設を行う際は、本体背面の電源コネクタ上部にあるボタンを押してカバーを開けると容易にメモリスロットにアクセスできる。画像処理や映像編集などでメモリをガンガン使うユーザーにとってはうれしい設計だ。

インターフェイスは、USB3.0が4ポート、Thunderboltが2ポート、ギガビットEthernetが1ポート搭載されている。Wi-Fiは今回より新たに802.11acに対応しており、従来の802.11nより約3倍高速な最大1.3Gbpsという通信速度を実現。このほか、SDXCカードスロットも標準で装備している。ただし前モデル同様、光学ドライブが省かれているため、CDやDVDなどの光メディアを扱いたい場合は、別途外付けの光ディスクドライブが必要になる。

新型27インチiMacのエッジ部分は、わずか5mmの厚さ。スタンドの奥行きも20cm程度しかなので、あまり広くない机の上にも設置しやすい

CPUは第4世代のCore i5(3.2GHz)、グラフィックスはNVIDIA GeForce GT 755Mが搭載されている。グラフィックスのメモリ容量は従来の512MBから1GBに倍増している

RAMは標準で8GBが搭載されている。2スロット空いており、増設が簡単だ

電源コネクタの上に、内部にアクセスするためのカバーが設けられている

電源コネクタ部にあるボタンを押し込むとカバーが開き、メモリスロットにアクセスすることができる

インターフェイスは本体背面にまとめられている。USB3.0が4ポート、Thunderboltが2ポート、ギガビットEthernetが1ポート、およびSDXCカードスロットが搭載されている

ハードウェアの詳細が分かるシステムレポートを表示させたところ。「サポートされるPHYモード」を見ると分かるように、Wi-Fiは802.11acにも対応している