安全なデジタルライフの新標準を目指す

続いて登壇したのは、インテル執行役員ソフトウェア・サービス戦略本部本部長の板越正彦氏である。

図6 板越正彦氏

まず、映像や画像だけでなく、契約書、証明書といった重要な個人のデータもデジタル化されていくと予想する。そして、デジタル化されたデータはクラウド上に保存される。したがって新標準として、グローバルレベルの非常に高いレベルのセキュリティ基準が求められる。インテルでは、ビッグデータ環境において、以下の3つの視点が重要と考えている。




・電力効率に優れた性能
・ネットワーク接続
・セキュリティ

セキュリティ、つまりは安心・安全は、すべてのコンピューティングの快適なユーザー体験を生み出すための基盤となる。そして、最高のセキュリティは、つねにシステムの設計段階から、内蔵されるべきと考えているとのことだ。具体的には、車のエアバッグのようなオプション、後付けではなく設計段階から組み込まれることでセキュリティのレベルが格段に向上し、ユーザーに安心をもたらす。

インテルとマカフィーそれぞれグローバルなレベルの技術が組み合わさることで、デバイスだけでなく、クラウド上のストレージ、ネットワーク機器において、最高レベルのセキュリティソリューションを個人のクラウドライフにも提供できるようになるだろうと語る。

板越氏は、個人が所有している情報端末のビジネスシーンでの利用の増加や、個人から企業へといった転換などにもふれ、マカフィーリブセーフにおいてインテルの技術がどう活用されているかを解説した。

マカフィーリブセーフ製品概要

次いで、CMSB事業本部コンシューママーケティング部PMマネジャーの小川禎紹氏が登壇した。

図7 小川禎紹氏

マカフィーリブセーフであるが、図8のような機能によって構成される。マカフィーリブセーフでは、紛失・盗難対策でハードウェアと連携したアンチセフト、生体認証を使ったオンラインストレージのセーフロッカー、IDやパスワードを管理するセーフキーなどが目新しい機能である。

図8 マカフィーリブセーフと従来製品の比較

小川氏は、上述した新機能以外にも、下の3つの機能について注目してほしいと語った。まずは、アカウントとデバイスの管理である。これは、マイアカウントという名前の機能で、オンラインのメンバーシップポータルというと、わかりやすいであろうか。

所有するデバイスにどの製品をインストールしているか、契約期間などを一目で確認できる。インストールもここから可能である。サービスとサポートにおいては、マカフィーリブセーフ専用の窓口を用意した。さらにセキュリティアドバイザーでは、現在、どのようなセキュリティ脅威が存在するのかといったことから、PCの調子がおかしいときにアドバイスをもらうといったことも行う。セキュリティに関することならば、なんでも相談可能とのことである。

提供価格は7,980円(1年版/サブスクリプション)、DELL製のPCではプリインストールされたものが6月から提供される。パッケージ版の販売は、2013年秋を予定しているとする。