キヤノンは7日、同社のプリンタ/複合機「PIXUS」シリーズのビジネス向け新製品2機種を発表した。発売は2月21日。価格はいずれもオープンで、直販価格は上位モデル「PIXUS MX923」が29,980円、スタンダードモデル「PIXUS MX523」が19,980円。

PIXUS MX923

PIXUS MX923

ADFやFAX機能も備えたビジネス向け複合機。操作モードにより表示が変わる3.0型TFT液晶や、Wi-Fiも搭載している。ADFの容量は最大35枚で、自動両面読み取りに対応。

インク構成は、染料シアン/マゼンタ/イエロー/ブラックに加え、特大容量の顔料ブラックインクを新規に採用。これにより、A4モノクロ印刷時のコストが下がり、インク交換作業の頻度が低減した。

また、新インクの採用によるレッド/オレンジ/イエロー領域の画質向上や、A4普通紙印刷の高速化、給紙容量の増加(従来機種「MX893」比約1.7倍)も図られた。給紙は上段/下段の2段カセット。ほか、スキャンデータをPC上で編集・管理できるソフトウェア「My Image Garden」も付属する。

Wi-Fi対応機能では、スマートフォンやタブレットから直接印刷できるアプリ「スマフォプリ」やスキャンデータ受信、Mac向けワイヤレスプリント機能「AirPrint」などに対応している。添付ファイル付きのメールをプリンタに送り、そのままプリンタから印刷する「メールからプリント」機能は、13年春頃に本体ソフトウェアのアップデートにより可能となる。

主な仕様は、最大印刷解像度が9,600×2,400dpi、総ノズル数が5,120ノズル、印刷速度がL判フチなし写真で1枚あたり約18秒、A4モノクロで約15ipm。イメージセンサーは光学2,400×4,800dpiのCIS(ADFは600×600dpi)。給紙容量が普通紙で最大250枚、消費電力は約17W。BD/DVD/CDレーベルプリントにも対応する。

本体サイズは約W491×D396×H231mm、重量は約11.7kg。インタフェースはUSB、10BASE-T/100BASE-TX、IEEE802.11b/g/n。

操作モードにより表示が変わる「Dual Function Panel対応の3.0型液晶

インクは5色独立インクに加え特大容量の顔料黒インクを搭載

新たにレーベルプリントも可能に

スマホやメールからの印刷などWi-Fi対応機能を強化

PIXUS MX523

PIXUS MX523

プリンタ・コピー・FAX機能を備えたスタンダードなビジネス向け複合機。スマートフォンなどからのプリント機能「スマフォプリ」などに対応するほか、「My Image Garden」ソフトウェアも付属する。インク構成は染料シアン/マゼンタ/イエローと顔料ブラックの全4色。

主な仕様は、最大印刷解像度が4,800×1,200dpi、総ノズル数が1,792ノズル、印刷速度がL判フチなし写真で1枚あたり約39秒、A4モノクロで約9.7ipm。イメージセンサーは光学1,200×2,400dpiのCIS(ADFは600×600dpi)。給紙は前トレイで容量が普通紙最大100枚、消費電力が約19W。ADFは片面読み取りとなり、容量は最大30枚。

本体サイズは約W約458×385×200mm、重量は約8.7kg。インタフェースはUSB、10BASE-T/100BASE-TX、IEEE802.11b/g/n。