オリジナルのステッカーを作る

iDecora iD-01の主な付属品。本体のほか、カッタープロテクタとボード、カッター調整セット、アラインメントツール、USBケーブル、テスト用シート、説明書2種。本体にはカッターホルダーとカッターが付いている

ドライバをインストール後、付属ソフトの「iDecora Creator」で新規ファイルを選択。今回は雷のイラストとアルファベットを組み合わせてステッカーのベースデザインを作成した。完成したら[出力]からカット作業を行う

付属の専用ソフト「iDecora Creator」は、100種類以上のデータを収録。画像系アプリを持っていない人やデザインが苦手な人でも、好きなデザインを組み合わせて簡単にデコを楽しめる。また、iPad/iPhoneから操作できる「iDecora App(アイデコラ アプリ)」を使えば、PCがなくてもOKだ。

基本的な使い方はドライバと一緒にインストールされる「iDecora Manuals」ですべて学べる。オフィシャルWebサイトにも詳細な動画が用意されているので、チェックしてみよう

本体のトップカバーを開き、カッターホルダーを取り出してカッターの刃を調整。慣れるまでは少し大変だが、カッター調整セットで刃先の高さを0mmに戻し、そしてホルダー周りの目盛りで紙に合わせて繰り出す手順はどの用紙でも同じ。例えば「○○社の粘着シート…2.5目盛り、△△社のアイロンシート…3目盛り」のように、素材と刃の関係をメモに残しておくとよいだろう。次からのセッティングがグッと楽になる

A4のカッティングシートを縦2分割したものをはさみ、左側のシート送りノブで規定位置まで送る。少し見づらいが、画像のシート上部に見えている刻みラインまでシートを送り、縦横をきちんと合わせておく。また、幅に対してシートが長いため、ずれやすいので注意

写真左は、iDecora Creatorの出力ウインドウで[テストカット]を行い、不要な部分をはがした状態。筆者の場合、純正の粘着シート用の刃は2.5メモリ分の繰り出しがよい感じだった。ちなみに、オフィシャルではこの不要部分をはがすことを「カス取り」と呼んでいる。この手順以降、細かい作業が多くシート類の粘着力も高いため、ピンセットでの作業がオススメだ(写真右)

同じく出力ウインドウの[エリア確認]でデザインが用紙内に収まっているか確認したら、カットする。カットはゆっくりモードでも一瞬で終わってしまう

シートの必要部分を切り、カス取りをすると文字が現れる

一文字ずつ剥がすと美しく貼れないので、粘着シートを上から貼って位置を固定する。この時、こすりすぎると剥がれにくくなるので、軽く圧着させる程度にしておこう

iPhoneケースに貼ってみる。文字がすべらないよう、貼る部分をよく拭いて油分や水分を取っておく

元々の台紙から剥がし、位置を合わせて貼る

転写シートを剥がして完成(写真左)。タンブラーにも同じデザインのステッカーを貼ってみた(写真右)

アイデア1つでどんどん広がるデコの世界

このほかにも、画像を反転させてアイロンプリント紙に印刷したり、外部から画像を読み込んでステッカーにしたり、立ち上がり絵本のようなペーパーカードを作成したりと、さまざまな使い方ができる。

シンプルな作りだけに、ベストな調整バランスをつかむまでは多少回数を重ねる必要があるかもしれない。しかし、慣れてしまえば非常に幅広い使い方ができ、さまざまな可能性を感じられるツールと言える。女性のデコデザイン用としてはもちろん、デザインフェスタやコミティア、コミックマーケットやM3などに参加しているような、"ものづくり"を楽しむみなさんにもオススメだ。素材やアイデアを組み合わせつつ、ぜひ自由な形で使っていただきたい。