NECディスプレイソリューションズは6日、液晶プロジェクター「ビューライト」シリーズの新製品として、超短焦点モデル「NP-UM330XJL」と「NP-UM330WJL」を発表した。1月上旬より発売し、価格はオープン。

「NP-UM330JL」シリーズ

短い距離でも大画面投写が可能な短焦点プロジェクター。パネル解像度が1,024×768ドットの「NP-UM330XJL」と、1,280×800ドットの「NP-UM330WJL」の2モデルを用意。それぞれに電子黒板キットを標準添付したモデルを合わせて、全4モデルが発売される。

ミラー方式を採用し、80型スクリーンに対して「NP-UM330XJL」では約24cm、「NP-UM330WJL」では約28cmの距離で投写が可能。標準添付の電子黒板キットでは、投写画面に専用電子ペンで書き込みできる。

複数のエコモードを搭載し、「オートエコ」モードでは投写する映像に応じて明るさを自動調整。見た目の影響を少なくしながら消費電力を削減する。「エコ1」「エコ2」では、ランプ出力を落とすことで節電する。省エネ効果を二酸化炭素排出削減量に換算して表示する「カーボンメータ機能」もある。

また、iPhoneなどで保存した画像や文書、撮影中の動画などをワイヤレスでプロジェクターに出力できる無償アプリ「Wireless Image Utility」を提供。加えて、付属ソフトの「Image Express Utility Lite」を導入することで、ネットワーク経由でPCの画像を伝送して投写することも可能。

そのほかの主な機能は、PCからのUSBケーブルを接続することで画面を自動的に投写する「USBディスプレイ機能」、電源投入から約3秒で画面を映す「クイックスタート」、電源を切ると同時に冷却ファンが停止する「クイックパワーオフ」、スイッチ付き電源タップから電源を切れる「ダイレクトパワーオフ」、電源が供給されると自動的にスイッチが入る「ダイレクトパワーオン」、ケーブル1本でPCからプロジェクターを操作できる「Virtual Remote」機能、自動台形歪み補正(最大30度)、16Wのモノラルスピーカーの搭載など。

主な仕様

「NP-M361XJL」は、光源がACランプ 265Wで、明るさが3,300ルーメン。消費電力は360Wで、「エコ1」時で272W、「エコ2」時で239W、スタンバイ時で8W(省電力時で0.2W)となっている。投写レンズは焦点距離が4.78mmで、絞りがF1.8のマニュアルフォーカス。

投写方式は三原色液晶シャッタ投映方式、液晶パネルは0.63型 MLA付き×3枚(アスペクト比4:3)、画素数は786,432画素(1,024×768ライン)、コントラスト比は3,000:1。画面サイズは61.5~116.6型、投写距離は44.8~85.4m。最大表示解像度は1,920×1,200ドット(圧縮表示による対応)。

100BASE-TX/10BASE-T対応有線LAN×1と、USBポート×2を搭載(うち1基は無線LAN用)。映像入力インタフェースはHDMI×2、D-sub×1、Sビデオ×1、コンポジットビデオ×1、映像出力インタフェースはD-sub×1。リモコンが付属する。本体サイズはW378×D428×H112mm、重量は5.7kg。

「NP-M361WJL」は、液晶パネルが0.59型 MLA付き×3枚(アスペクト比16:10)、画素数が1,024,000画素(1,280×800ライン)。画面サイズが58~110型、投写距離が44.8~85.4m。その他の仕様はほぼ共通。