ワコムは、同社のペンタブレット製品と併用することで、様々なデジタル文書に本人同意や承認を手書きサインで行うことを実現するアプリケーション「Wacom sign | pro PDF(ワコムサインプロピーディーエフ)」の国内販売を10月より開始する。

同社のWebサイト

「Wacom sign | pro PDF」では、Microsoft Officeの各ソフトウェア(Excel、Word、PowerPoint)などで作成したファイルであっても、「Acrobat / Adobe Reader」と互換性のあるPDFに変換可能。同社製ペンタブレットを手書きサイン入力デバイスとして利用することで、ドキュメント内のあらゆる場所に手書きサインを行うことができる。

このアプリケーションでサインをした後のドキュメントの状態は3種類のステータスマークで表される。テキストの変更や注釈の追記や削除などが行われた場合にそれが分かるようになっているため、ドキュメントの改ざんの有無を確認することが可能。また、書込み禁止設定などを行える。

同社のサインソリューションはドイツ・ベルリン州立銀行、スペイン貯蓄銀行、フランス電子公正証書などをはじめ、欧米やアジアの各国で多くの導入実績があり、日本においても昨年ららぽーとマネジメント株式会社が運営するショッピングセンターやアウトレットパークなどでクレジットサイン伝票の電子化が始まっている。

なお、同社は9月6日から東京国際フォーラムで開催されている金融国際情報技術展(FIT2012)ワコムブースにてこのアプリケーションを展示しているとのことだ。

【Wacom sign | pro PDF動作環境】
<コンピュータ>
・CPU Intel1.3GHz以上のプロセッサ
・OS Microsoft Windows XP、Windows Vista、Windows 7
・メモリ 256MBのRAM(512MB推奨)
・HDD 90MBの空き容量
<入力機器>
・同社製ペンタブレットシリーズ