Intel Optimized SMP LINPACK Benchmark package Version 10.3.7(グラフ20~21)

Intel
http://software.intel.com/

今回はIntel製品のみなので、LINPACKも試してみた。グラフ20が平均、グラフ21がピークである。今回の場合、990Xのみが非AVX対応な関係でいきなり性能が低いが、2600Kもデータサイズが大きくなるとキャッシュで収まりにくくなるのかどんどん性能が悪化する方向に着ており、20000あたりになると990Xと大差なくなっている。逆に余裕なのが3960Xで、20000の時点で80GFlopsを超えるスコアとなっている。グラフ2のWhetstoneほどではないが、これはそもそも行っているベンチマークが異なるからある意味当然である。

ちなみにグラフ20では3960Xのピークは18000あたりに見えるが、本当の意味でのピークあたりはグラフ21によると12000あたりとなる。一方の2600Kは3000あたり。L2+L3の容量を考えると2600Kが9MB、3960Xが16.5MBで2倍まで行かない程度の差である。これにコア数の差を考えると、3倍弱程度のキャパシティがある計算で、なので実際の2600Kのピークはサイズが4000程度の可能性はありそうだ。ピーク性能は2600Kが57.23GFlops、3960Xが83.34GFlopsで、換算するとどちらも4.21GFlops/GHz/Coreという結果になる。AVXを使えば理論上は8GFlops/GHz/Coreであるが、Hyper-Threadingを有効にすると性能が半減することを考慮すれば、かなり理論性能に近い数字と考えてよさそうだ。