数値以上に快適な動作を実現

続いて、Sony Tablet Sのベンチマークを取ってみたので、紹介しよう。計測に利用したのは「Quadrant Professional」と「AnTuTu Benchmark v2.3」という2種類のアプリ。結果は以下の通りだ。

■ Quadrant Professional
CPU 3383
Memory 1794
I/O 896
2D 263
3D 802
Total 1428
■ AnTuTu Benchmark v2.3
RAM 775
CPU integer 1154
CPU float-point 1038
2D graphics 288
3D graphics 859
Database IO 315
SD card write 124
SD card read 184
Total score 4737

Tegra 2搭載タブレット端末としては妥当な数値と言える。だが、実際に使用するとわかるが、サクサク・エクスペリエンスなどの威力により、数値以上に快適に操作するこtができるだろう。ベンチマークの数字では見えてこない、使い勝手の良さがSony Tablet Sにはある。

コンテンツをまとめてテレビで見る

Sony Tablet Sの機能面での特徴はコンテンツ共有機能だ。この機能は、家庭内のネットワークに接続し、DLNA機能を使って端末内の画像をテレビやPCで表示したり、PC内の動画像をSony Tablet Sで再生したりといったことができる。

標準のDLNAアプリを使うと、PCなどのDLNAサーバーからコンテンツを受信して表示できる

その中でも特徴的なのが「Throw(スロー)」ボタンだ。標準ギャラリーで動画・画像を閲覧する際に、LAN内の再生機器を選択(ドラッグ&ドロップ)。そうすることで、選択した機器で、動画・画像を再生できるというもの。

画像やフォルダを長押しで選択するか1枚画像表示中に、上部右側にあるアイコンの、左から2番目のスローアイコンをタッチする

すると自動的に周囲のDLNAクライアントが検出され、そこに画像をドラッグ&ドロップすると、それがテレビなどで再生される

Sony Tablet S内の音楽をネットワーク対応AVプレイヤーで簡単に再生するといった使い方や外出先で撮影した画像をそのままSony Tablet Sに保存して自宅のDLNA対応の液晶テレビで見る、といったことも可能だ。