NECは19日、「LifeTouch」シリーズの第3弾「LifeTouch W」の企業向け出荷を6月より開始することを発表した。「LifeTouch W」は7インチ液晶を2つ搭載し、折りたたんで持ち歩くブックスタイルの新型端末。企業内の教育用・業務用端末として、あるいは顧客向けサービス提供端末としての利用を想定している。OSはAndroid 2.2。ソリューションを含めた企業向け展開となるため、価格は定めていないとのこと。

LifeTouch W

製品コンセプトは、2画面搭載によって本を開いたように使用でき、企業内・顧客向けサービスにおいて新たな利用スタイルを利用する端末。2011年1月に開催された「2011 International CES」など、これまでにもたびたび展示会などで参考展示されており、その存在は知られていたが、このたび商品化のはこびとなった。5月25日~27日に開催される「ワイヤレスジャパン2011」にも出展の予定。

2月に開催された「LifeTouch NOTE」の発表会でも参考展示されていた

2画面という特徴をいかし、左画面をメインに右画面に解説・関連情報を表示するといった使い方も、2画面がひとつになった大画面の使い方も可能。ペンや手書き入力、付箋といった機能も利用でき、タッチパネルはどちらの画面にも搭載。想定される利用シーンとしては、電子出版物のリーダー、さまざまな業界におけるマニュアル、諸業務の端末、通信教育や塾・学校における学習端末など。

標準モデルの主な仕様は、CPUがARM Cortex A8、メモリがMobile DDR 384MB/ROM 1024MB(システム領域含む)、ディスプレイが7型ノングレアTFT液晶×2(各600×800ドット、抵抗膜タッチパネル搭載)、OSはAndroid 2.2。通信機能は、IEEE802.11b/g対応無線LAN、Bluetooth 2.1+EDR。インタフェースはUSB 2.0(デバイス)×1、USB 2.0(ホスト)×1。3メガピクセルのカメラ、SDHCカードスロット、GPS、加速度センサ、地磁気センサ、輝度調整センサなどを搭載する。バッテリ駆動時間は、Webページの閲覧で最長約5時間。