アウトライン機能

WZ EDITOR 7はアウトラインにも対応している。アウトラインは、長い文章などをエディタで作成する場合に有益な機能だ。見出しを付けて構造的に内容を把握していく手法だが、全体像を考えながら細部の作業を行えるところに利点がある。

./../.../を行頭に入力するだけで見出しのレベルを設定することが可能になる。WZ EDITOR上で、"[.]+文字入力"することで最上位レベル、"[..]+文字入力"で次の階層、"[..]+文字入力"でさらに下の階層という具合に細かいアウトラインを設定できる。[アウトライン]メニューの[アウトライン]を選択すると現在の文章構造のアウトラインが表示される(図18/19)。これにより、一目で全体構成が把握できる。[アウトライン]→[アウトラインの設定]では見出しごとのフォント色の変更など詳細の設定も可能だ。

図18 WZ EDITOR 7でアウトライン表示したところ

図19 [アウトライン]→[アウトライン]または[アウトライン編集]で呼び出せる

新バージョンでは、新たにアウトラインブロック編集に対応した。まとまった量のある文章では、段落ごとに大きく入れ替えることで、流れを変更したい場合もある。このようなケースで、本文中の文章の境目を探し出して、切り貼りしていたのでは、スマートに進まない。アウトライン操作を活用すると、驚くほど簡単にできてしまう。アウトラインで見出しレベルを選択して[Ctrl]+[Up]、もしくは[Down]で段落ごと入れ替えられるのだ。また、[Shift]キーを押しながら、見出しを選択することで、複数の見出しを操作できるようになった(図20/21)。

図20 右側に表示されるアウトラインでの操作

図21 アウトラインごと選択して移動させることも可能だ

アウトラインメニューから[3ペインアウトライン]を選択すると文章全体ではなく、アウトラインごとに文章を表示させる3ペイン型アウトラインプロセッサーとなる(図22)。全体としての起承転結やバランスなどに目を配りながら、細部の文章作成ができるようになる。計画書やメモ書き、アイデアなどを書き留めておきたい場合など、いわゆるアイデアプロセッサー的に使うことも可能だ。

図22アウトラインメニューから[3ペインアウトライン]で

図23 ペイン型の本格派へと変身

テキストの語句を自動分析する「索引機能」

索引機能も新搭載されている。テキスト中の使用語句を解析し、語句の一覧を本文の横のウィンドウに一覧表示する。マニュアルや書籍などの巻末にページ数と共に記載されるこの索引だが、実際に作成するサイドでは、なかなかの手間がかかる。キーワードを抜き出すこと自体に時間がかかってしまうものだ。

そんな時には、[ツール]メニューから[索引]を選べばよい(図24)。五十音で使用されている単語が羅列される(図25)。プログラミングの書籍などでは、メソッド名やオブジェクト名などの英文字がわんさかと出てくるのだが、これを使うことでキーワードを出現順で把握できるし、個数も把握できる。原稿をまとめてWZ EDITOR 7に流し込んで索引機能を使えば、どの文字を索引に拾えばいいのかが簡単に把握できるだろう(図25/26)。

図24 [ツール]メニューから[索引]

図25 [索引]ウィンドウが表示される。ウィンドウの右上にある[>>]から

図26 個数や文字種の表示なども可能だ

そのほかの機能

校正機能がエディタに搭載しているのもありがたい。校正機能は[ツール]メニューの中には、[用語統一]、[自動校正]、[スペルチェック]などのメニューが並ぶ(図27)。自動校正を選ぶと、チェックボックス方式主体のウィンドウが表示される。ここには、同音異義語や送り仮名、異体字から、ら抜き表現、強調表現、助詞の連続、長い段落、などのチェック項目がある(図28)。これらにチェックを入れて[OK]ボタンを押すと校正チェックが実行される。同音異義語などは、選択候補がプルダウンで表示される(図29)。

図27 [ツール]メニューの各項目

図28 自動校正の設定画面

図29 校正結果表示画面

ほか、開いている2つのテキストの相違点を比較できる"文章の比較機能"や"マクロ機能と、まだまだほかにも多数の機能を提供してくれるテキストエディタだ。同社のWebサイトには、これらの機能の概説なども掲載してある。WZ EDITOR 7の新機能一覧は、改善や対応などの細かい点も入れると優に100は超える。