日本AMDは11日、米AMD本社の上席副社長であるNick Lazaridis(ニック・ラザリディス)氏が、同日付けで日本AMDの代表取締役社長に就任したと発表した。前任の宮本啓志氏は同社を退職する。あわせて、日本と韓国を統合する新メガリージョンを開設し、同リージョンをLazaridis氏が統括することも発表した。

Lazaridis氏は、2009年10月に米AMDに入社し、約20年に渡り営業・マーケティング、及び戦略・アライアンスに至る要職を経験している。今後は、米AMD本社の上級副社長 兼 営業統括責任者のEmilio Ghilardi(エミリオ・ジラルディ)の直属となる。なお、Lazaridis氏が統括する新メガリージョンは、日韓の両国を重点市場として注力するとともに、独立した戦略拠点として強化する目的で開設されるのだという。

今回の発表の中で米AMDのEmilio Ghilardi氏は、「この新しい組織とLazaridisのリーダーシップによって、AMDは世界の重点テクノロジー市場の2つである日本と韓国において、新たな機会創出と成長を促進することができると確信している」とコメントしている。

米AMDは、アジア地域に、中国・香港・台湾が所属する「Greater China」リージョンと、アジア諸国・オーストラリア・ニュージーランド・インドが所属「Asia Pacific」リージョンを組織しており、今回の新メガリージョンの設立により、アジア地域は3つのメガリージョンに再編される。