今度はPCやプリンター、コピー機などの掃除をしてみようという魂胆である。
まず取り付けたのが、ソフトブラシツールだ。PCのディスプレイまわりについたホコリや、キーボードの掃除からスタートしてみた。
やはりデリケートな機械なので、どうしても恐る恐るなぞってみる。ディスプレイ上のホコリはさっとなぞるだけで取れる。まぁ、この程度のホコリならばダイソンを利用しなくても、ハンディタイプのクイックルワイパーでも済んでしまうだろう。
効果を発揮したのは、キーボードだ。キーとキーの隙間に入り込んだゴミをソフトブラシが掻き出しながら吸い取ってくれるのだ。これには驚いた。
キーボードの掃除には、ソフトブラシツールを少し押し込むようにして吸い出すのがいいようだ。押し込むことでキートップの間にソフトブラシが入り込み、それを移動させることで掻き出されるゴミをダイソンならではの吸引力によって吸い取ってくれるのだ。
実は、私自身、オフィスのデスクトップ用として1台、モバイル用途で2台のPCを利用している。さらに、予備として持ち運びが可能なノートPCが1台ある。
デスクトップPCは、導入したばかりの富士通の3Dパソコンであり、これはまだきれいだ。また、モバイル用途に利用しているVAIO Pのキーボードは、ゴミが入りにくい形状になっているのでこれも掃除はしないですみそうだ。
だが、問題はモバイル用途で原稿執筆に利用しているノートPCであった。かなり長期間で使い続けているマシンで、外出先で原稿を書くには重宝している。このキーボードの隙間には結構ゴミが溜まるのだ。これまでにもキーの隙間のゴミが気になっていたときには、キートップを外して掃除することもあったのだが、DC31モーターヘッドとソフトブラシツールとの組み合わせで、わざわざキートップを外すことなく掃除ができるようになる。
結果として、キーボード周りのホコリが一気になくなったことで、逆にこれまでは気にならなかったちょっとしたホコリが気になるようになってしまったほどだ。
こうなると、周りにあるものを次から次へと掃除したくなる。プリンターやコピー機、プロジェクターなどのファンの通風口あたりを狙いながら、DC31モーターヘッドを使ってみた。やはり吸引力には満足だ。
そして、仕事用の椅子にはフトンツールを取り付けて掃除してみた。ここでも目に見えないようなホコリが吸引され、クリアビンのなかにはホコリが溜まっていた。
ただ、掃除をする気になる場合には、一気に掃除をしたくなるもので、そうなるとやはり10分間という時間が気になる。ハンディタイプとしては、ちょっとした利用だけを想定したものとはいえるが、欲をいえば充電だけの利用でなく、AC電源を利用した2ウェイの利用ができるとありがたいと感じる。これはダイソンの吸引力だからこそ、そう感じてしまう要素ともいえよう。
今回、DC31モーターヘッドを使ってみて感じたのは、ハンディタイプでありながらもその吸引力は、さすがダイソンと思わせるものであること。さらに標準で添付されているモーターヘッドブラシ、隙間ノズル、コンビネーションブラシに加えて、ハンディツールキットで提供されるブラシや延長ホースを利用することで、より細かい部分の掃除や、PCなどの精密機器でもダイソンを利用できるようになるなど、幅広く利用できるようになったといえる。
なにより専用キットは、ダイソンのクリーナー開発チーム自身が開発したものだけに、DC31モーターヘッドの性能をあらゆるシーンでいかんなく発揮できるものに仕上がっているといっていいだろう。