膨大なエヴァグッズ、その商品化の背景

そんな多彩な展開を見せるエヴァグッズ。総数についてはスタッフも正確に把握できないほど膨大な数が出ているという。その数、およそ1万点以上。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』の公開前ですでに8,000点近くあったのに加え、2本の新劇場版関連でも6,000点を超えるグッズが生み出されている。10種類で1セットのグッズを、10点と数えるか、1点と数えるかにも左右されるので、上記の数字はあくまでも概算とのことだが、とにかく膨大な数のグッズが生み出されていることは間違いない。

ところで商品化の基準は、どこにあるのだろうか? その点に関しては、「一番わかりやすい基準は、我々が欲しいかどうかです(笑)。あとは庵野(秀明)さんがNGを出さなければ大丈夫」と非常に明解な回答を得た。スタッフ自身も一種のファンとして『ヱヴァ』に日々接しており、その感覚から延長して想定されるファンに喜んでもらえるどうかが、ひとつの指針となっているようだ。

逆に商品化を断っているのは、物語の設定をバラすものや、解釈を固定させるもの。パラレルワールドとして扱われるゲームなどが限界のラインで、グッズにおいてもオフィシャルの公式解釈は出さない方針だ。現在ディアゴスティーニ・ジャパンより刊行中の『週刊エヴァンゲリオン・クロニクル』も、詳細な解説は行われているが、受け手が考える余地は残すように注意しているという。……次ページへ続く

おなじみのエヴァ缶

ローソンでは各種関連グッズが販売された

過去記事で振り返る『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』 - その2

●『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』関連グッズも多数登場
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の公開にあわせて、数多くのグッズも発売された。フィギュアなどの玩具類だけではなく、おなじみの「エヴァ缶」やノートパソコン。携帯電話、さらには温泉饅頭など、エヴァの世界は予想を超える広がりをみせた。

・UCC上島珈琲、「ヱヴァンゲリヲン缶250g-2009年度バージョン-」を発売

・ローソン×ヱヴァンゲリヲン! タイアップキャンペーンが5/26よりスタート

・パナソニック、「レッツノート × ヱヴァンゲリオン化計画」キャンペーン

・NTTドコモ、ヱヴァケータイ「SH-06A NERV」を22日より発売

・『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』、レイとアスカがモエコレPLUSに登場

・『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』、「カラーカレンダー2010」の発売が決定

・UCC、「ヱヴァンゲリヲン缶」の6缶パックを特製限定マウスパッド付きで発売

・"第3新東京市"土産に - 『ヱヴァンゲリヲン』とコラボのネルフ謹製温泉饅頭

・アオシマ、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』より2号機エントリープラグを再現

・貞本義行氏監修! 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』をイメージした自転車が登場