日本市場の位置付けは?

「ThinkPad T410s」。待望の販売再開で受注受付中

-- 日本市場に対してのお話を伺いたいのですが、Lenovoにとって、日本市場は現在も重要な市場として認識されているのでしょうか。何故こんなことを聞くのかというと、例えばレノボ・ジャパンのオンライン直販サイトを見ていると、海外マーケットと比較して、日本向け製品のラインナップや投入時期などで、優先順位が下がっているような印象があるからです。ついでに、こちらはごく個人的な話で、私も「ThinkPad T410s」を購入しようとしていたのですが、ちょっと苦労をしました(笑)。つい先日の販売再開には大喜びしました(笑)。

Hortensius氏: 「ThinkPad T410s」のヒットは世界的な規模でした(笑)。もちろん、日本市場はLenovoにとって、世界的に見てもキーマーケットと位置付けられています。

-- 今年はじめのCES(2010 International CES)で触ってきたのですが、Lenovoはスマートブックの「Skylight」や、また主に中国市場向けとのことでしたが、スマートフォンも発表していました。日本向けは難しいのかな、と、海外市場が少しうらやましい気持ちになってしまいました。

Hortensius氏: グローバルに新製品を投入する際には、できるだけ多くのマーケットに一斉投入するようにしています。ただ、市場によって最適な製品を選ぶ必要はあります。ひとつ言えるのは、Lenovoの私のチームを含む、多くのLenovoスタッフにとって、日本はホームマーケットということです。ちなみに、「Skylight」のハードウェアは大和事業所が担当していたりもします。

デスクトップやサーバ製品にも期待

「ThinkCentre A70z All-In-One」。ほかにコンシューマ向けのオールインワン「IdeaCentre Aシリーズ」や「Lenovo Cシリーズ」なども

-- 最後に。ThinkPadやIdeaPadなど、ちょっとノートブックの話題が多くなってしまいましたが、サーバ製品への新規参入や、デスクトップ製品でも非常に大きな動きがありました。こちらについても伺いたい。

Hortensius氏: ThinkServerによるサーバビジネスですが、LenovoはPC専業メーカーですが、PC専業メーカーとしてもサーバビジネスは非常に重要だと考えます。現在は主にSMBにフォーカスしており、パートナー事業を積極的に進めています。

デスクトップ製品では、これまでのThinkCentreに、Lenovoとしては初めてとなるオールインワンタイプの製品(「ThinkCentre A70z All-In-One」など)を投入しました。成熟市場ではモバイルが強いですが、特に新興マーケットを中心にLenovoのデスクトップ製品は成長をしています。今回のオールインワンなど、まだ新しい価値を提供できます。デスクトップにはまだポテンシャルがあるので、積極的に取り組んでいく計画です。