ノバックの「NV-RP002U」は、パソコンと接続して初めて音声のデジタル化が行えるプレイヤーだ。付属ソフトの「Record Mate LP」を使って曲ごとに区切りながら曲データを保存できるという特徴を持つ。保存形式はMP3、WAV、WMAという3形式。ビットレート(MP3、WMAで選択可能)は、32、64、128、192、320kbpsという5つから選べる。

単にレコードを聴くというスタンドアローンでの使用も可能だが、本質的にはパソコンの周辺機器という面が強いようだ。ノバックのサイト上では、NV-RP002UはUSBオーディオキャプチャ製品として位置づけられている。

背面にはパソコンと接続するためのUSB端子、音声入力/スピーカー接続用のAUX端子を備える

保存されたファイルの音質は、DP-200USBと比べ極めてフラット。それが不満ではなくPCライクな思考をすれば、おそらく、NV-RP002Uで取り込んだ音声データは、元ソースとしての役割なのだ。各種デジタルプレイヤーで再生する時に好みのイコライザーを利用して自分好みの味付けをする。これがこの製品の本質のように思える。

レコード針は予備が付属するので、消耗した場合は取り替えよう

主な操作部の様子。奥からアームの上下を操作する「リフター」、ターンテーブルの挙動を決める「AUTO STOP」、レコードサイズを変更するための「73、45、33」スイッチ。ちなみに、AUTO STOPをOFFにすると、電源スイッチをONにした時にターンテーブルが回転。AUTO STOPをONにすると、アームの移動とターンテーブルの回転が連動するようになる