常に自分の中で編集する意識を持つ

――前回に引き続き、思考のフローを生み出す5パターンのうち残り二つの手法について教えていただけますか?

「三間連結型」は、三つの枠組みを等間隔に書くものです。いわば脚本やストーリーを考えるときの「序・破・急」のようなものです。この三つの枠組みによって事態の移り変わりを考えるフローを発生させることができます。

「一種合成型」は2つの事柄やから1つのものを作り出す方法です。

これはよく新しい語やネーミング、新製品を考えるときなどに使われるパターンです。身の回りを見回してみると、いろいろなところで編集思考素のパターンが使われていることがわかると思います。

――これを身につけると、事前に質の高い資料や企画書を作ることができそうですね

資料の下準備のために使うのもいいのですが、慣れるとその場で書けるようになりますよ。一瞬で考え、その一瞬のひらめきを逃さずにアイディアを作り出していくのが重要なのであり、そのためのメモ術ですから。

例えば早川さんがいいインタビューをしようと思ったら、相手の反応や話の展開を読んだり、次にどう質問するかを考えたりするでしょう。そんなふうにこのパターンを使って自分の中で常に編集していくということですね。