自作PCイベント「DIY PC Expo 2009」が10月31日(土)~11月1日(日)の両日、ベルサール秋葉原にて開催された。メーカー各社による展示ブースのほか、無料セミナーも充実。Windows 7の好調を引き継ぎ、会場は熱気に包まれた。

会場はご存じベルサール秋葉原

1Fの展示フロア。大勢の来場者が訪れた

開催は今回で3回目。1回目(2008年1月)と2回目(2008年11月)は、秋葉原ダイビル2Fの秋葉原コンベンションホールで行われたが、今回は新しく完成したベルサール秋葉原に会場を移した。パーツショップ街に近く、そのまま買い物に行くには便利な立地だ。

展示フロアには注目の新製品

まずは、1Fの展示フロアから紹介したい。

展示各社の中で、異彩を放っていたのはThermaltake。発売が開始されたばかりの同社10周年記念モデル「Level 10」が展示されており、多くの人が足を止めて眺めていた。ちなみにこのケース、売価は9万円前後と高価なのだが、初回ロット分は完売となっており、次回入荷は12月のクリスマス頃になる見込みだ。ほとんどハンドメイドのため、大量生産が難しいとのこと。

とてもPCケースには見えないThermaltakeの「Level 10」

電源ユニットとマザーボードはこの位置に入る

ASUSは、P55マザーボードのラインナップをズラリと展示。中でも注目は、新モデルの「P7P55D-E Premium」だ。従来の「P7P55D Premium」の後継モデルで、初めてUSB 3.0をオンボード搭載した。11月上旬~中旬の発売予定で、価格は1,000円程度上がるくらいとのことだ。

新モデルの「P7P55D-E Premium」。基板レイアウトは従来と同じ

違いはこの青色のUSBポート。この2ポートのみUSB 3.0対応となる

また、USB 3.0とSATA 3.0を搭載するコンボカード「U3S6」の動作デモも行っていた。それぞれ2ポートずつ搭載したカードで、PCI Express x4接続により帯域も安心。P7P55D-E Premiumと同時期の出荷予定だ。

USB 3.0をバックパネル側、SATA 3.0を内側に備える「U3S6」

SATA 3.0側はSeagateの「Barracuda XT」(2TB)に接続されていた

SATA 3.0側のベンチマークテスト。こちらにOSが入っている

USB 3.0側のベンチマークテスト。こちらは外付けHDDになっていた

Radeon HD 5870搭載グラフィックスカードは、これまでリファレンスモデルしか発売となっていないが、SAPPHIREは、オリジナルクーラーモデルを出品していた。VGAクーラーのみを換装したものであり、基板の長さはそのままだが、リファレンスに比べて10℃くらい冷えるという。

右がオリジナルファンを搭載する「VAPOR-X HD5870」だ

そのほかRadeon HD 5750搭載モデルの新製品も出展

Cooler Masterは、安価な電源の新シリーズ「極源」をアピール。最初に登場するのは500Wモデルで、価格は6,480円程度になる見込み。

スタンダードな低価格電源「極源」

Enermaxも電源ユニットをアピール。HDD×16台の稼働デモや、新製品「MODU87+」の紹介を行っていた。このMODU87+は、80PLUS GOLDの電源シリーズ。今まで、80PLUS GOLD取得の電源は大容量のモデルばかりだったが、MODU87+ではまず650Wモデルが登場する模様だ。年末から年始にかけての発売となる予定。

「REVOLUTION85+」によるHDD×16台のデモ。コネクタ数をアピール

これが「MODU87+」。ついにミドルクラス電源も80PLUS GOLDに