米AMDは10日(現地時間)、ユーザーがニーズに最適なPCを選択できるよう支援する新たな施策として、「VISION」を正式発表した。個々のハードウェア部品の技術仕様に特化するのではなく、システム全体の価値をわかりやすく伝えるためのものとされる。具体的には、パソコンに対して、その性能の目安となる3種類のVISIONロゴを貼付する。

発表された3段階の「VISION」ロゴ。さらに来年には「VISION Black」も追加予定

VISIONは、パソコンのシステム機能の表現力の違いにより、「VISION」、「VISION Premium」、「VISION Ultimate」の3段階で構成される。さらに2010年第1四半期には、VISIONカテゴリの中で第4段階となる「VISION Black」の提供も開始し、デスクトップを中心に、パワーユーザーの求める最高級の機能を実現する予定だという。

VISIONの機能の違い、それぞれの段階で楽しむことのできる体験、システム構成のポイントについては、店頭およびオンラインにて公開されるとのこと。

同社の最高マーケティング責任者であるNigel Dessau氏は、「今日の一般ユーザーが気にかけているのは、パソコンの中身ではなく、パソコンで何ができるかだ。ユーザーはギガヘルツやギガバイトの意味を理解する必要なしに、AMD CPUとGPUの総合的な技術の実現するリッチなHDエンターテインメント・エクスペリエンスを得たいと考えている」として、VISIONの意義と述べている。

なお、このVISIONに対応する製品は、Microsoftの次期OS「Windows 7」の提供開始に合わせたホリーデーシーズン中に、小売店とオンラインで広く販売される予定とされている。その際、まずはノートPC向けにVISIONロゴが適用されるようだ。