ニコニコ技術部の交流会が開かれる

8月30日、ニコニコ動画上で工作系動画を楽しんでいる人々による自主的な勉強会「Nico-TECH: Takatsuki Meeting」が大阪高槻にて開催された。

YouTubeやニコニコ動画といった動画投稿サイトの登場に伴って、趣味の工作物やプログラミングの成果を動画で公開する人が増えてきた。実際に動いているところを見せられるので、静止状態の写真では分かりにくい楽しさも伝えられる点が魅力だ。従来は機械工作や電子工作を行ったとしてもせいぜいでWebで写真を公開する程度で、多くは制作者本人の手元で終わることが多かったのではないだろうか。

ニコニコ動画の場合は「ネタ」や「ノリ」が優遇されるため、「見て楽しい工作」や、「見せるための工作」といった方向性で、めざましく進化している。そういった技術力をノリのために浪費している動画には、「ニコニコ技術部」というタグが良く付けられている。

「Nico-TECH: Takatsuki Meeting」は、そのニコニコ技術部タグが付けられるような動画の作者や、動画に魅せられた視聴者が集まって交流を深める展示会&勉強会である。

Make: Tokyo Meeting」での展示やプレゼンが好評だったため、ニコニコ技術部を中心として何かできないかと企画された。今回は第1回目の開催であり、77人が参加した。

制作物の展示と交流

先に挙げた「ニコニコ技術部」タグ自体が、機械工作、電子工作、ソフトウェアと入り乱れているため、「Nico-TECH: Takatsuki Meeting」における展示や発表内容もハード・ソフト混在となっていたのが特徴である。こういったエンジニアのジャンルを問わない勉強会というのも珍しいのではないだろうか。

マイコン制御の「卓上ニキシー管時計」は、キット販売もしていた

発表も行っていた、負荷制御型太陽電池制御回路「MPPTを使った太陽電池充電器」

機械系でもおなじみ、しらいまさや氏の「はちゅねメーター」

アクリル工作系もニコニコ技術部ではお馴染み

リモコン操作で走るプリン容器

FPGAを使った高度な作品も

今回、展示ついては実際に"形"がある工作系に集中し、ソフトウェアの展示は少ない傾向にあった。基本的にノリが良ければジャンルは問わない場なので、チャンスがあればいろいろな制作物を持ち寄ってもらいたいと思う。

このニコニコ技術部勉強会は有志の持ち回りで開催されていく予定だが、次回開催は名古屋で2008年10月12日予定となったようだ。詳しくはニコニコ技術部 まとめwikiの「N2M (Nico-TECH : Nagoya Meeting) - NtoM ~Nouritsu(能率)からMudadukai(無駄遣い)へ~」や、イベント関連コーナーを参照のこと。高槻は見逃してしまったという人や、なんとなく面白そうと思った人はこの第2回に参加されてみてはいかがだろうか。

「[N:TM]」タグ付き動画

当日の様子を撮影した動画については、「N:TM」タグで統一する形でニコニコ動画に投稿されているので、興味のある方はそちらも覗いてみてほしい。会場の雰囲気は伝わるのではないかと思う。