――平山さんは、今もいろいろな企画をお持ちなんですね。

「まだまだ、年貢を納めるのは早いかな、と(笑)」

――現在は、アクションのできる俳優さんなどが在籍されているレッド・エンタテインメント・デリヴァー(RED)の取締役としてもご活躍ですね。

「『仮面ライダー』のときの大野剣友会のメンバーもそうだけど、殺陣をやる人たちは技術者なんだね」

――REDは、『仮面ライダー』にも出演された新堀和男さんが社長を務めておられるんですね。新堀さんは大野剣友会におられたこともあり、現在ではアクション監督・殺陣師として、後進の指導にもあたられておられるわけですね。

「新堀君の援護射撃をしてやりたいというのもあってね。どこかで企画を通して、その殺陣は新堀君てことでね」

レッド・エンタテインメント・デリヴァー社長でアクション監督・殺陣師の新堀和男氏

指導するのは、平山亨プロデュース作品『超人バロム・1』で主人公の1人、白鳥健太郎を演じた高野ひろゆき氏

レッド・エンタテインメント・デリヴァーのアクション監督・殺陣師のおひとり、上田弘司氏

稽古風景

――新堀さんは、戦隊シリーズでは『秘密戦隊ゴレンジャー』のアカレンジャーをはじめ、『バトルフィーバーJ』のバトルジャパンから『鳥人戦隊ジェットマン』のレッドホークまで、歴代レッドのスーツアクターを務められましたね。

「なにか実現すればね、REDの養成部の生徒さんの中からでも、売れる人が出てくるかもしれないしね」

――まだまだ、お元気でご活躍のご様子でなによりです。

「僕も、もうすぐ80だけどね。でも、なかなかそう簡単にはポックリいかんぞ、って言ってんだけどね(笑)。ホント、僕はね、もう一花咲かせてからでないとね、ちょっと物足りないと思ってるんでね。最後に、いいところを見せたいなと(笑)」

――どうも、ありがとうございました。

(撮影: 中村浩二)