台湾ACARD Technologyは、PCの5インチベイに内蔵可能なRAMディスク製品「ANS-9010」を展示していた。発売は今年第3四半期の予定だ……と昨年のレポートでも全く同じことを書いたのだが、結局発売がズルズルと延期になってしまい、今年も同じことを書くハメになってしまった。今度は大丈夫か?

昨年はなぜか内部の撮影を断られたのだが、今年は大丈夫だった

SATAポートは4本だったのが2本に削減された。コストの問題だろうか

スペックについてはいろいろと変更がある。まず最大の特徴であったSATAポートは4本から2本に削減されており、そのため、データ転送レートは最大400MB/sに下がった。ストライピングが可能な点は同じ。

ANS-9010にはバッテリが内蔵されており、PC側の電源が切れたときでもメモリ上のデータを保存する機能がある。昨年はHDDを内蔵するようになっていたが、今年の新バージョンではコンパクトフラッシュがバックアップ先になっていた。

フロントパネルにはCFスロットとリストアボタンがある

ブースではこれを2台を使用したデモが行われていた

メモリ対応は同じくDDR2-800まで。スロット数は6本から8本に増えており、最大で32GBのRAMディスクを構築できる。またメモリスロット数とSATAポート数を半分にした廉価版の「ANS-9010B」も計画されているようだ。9010Bではバックアップ機能も省略されている。

「出荷は第3四半期を予定しているが、多分遅れて第4四半期になる」という担当者の弱気な発言が気になるが、何より重要なのは市場への投入時期だ。DDR2がメインストリームにある今でなければ意味がない。DDR3も安くなってきており、また1年以上遅れるようなことになれば、DDR2の価格がどうなるか分からない。急いで欲しいところだ。