ところが、ハードディスクを長期間使用していると、不要なファイルを削除したり、さまざまファイルを書き換えたりしていくだろう。そこでフラグメンテーション(分断可)が発生する。簡単な例で説明しよう。

図3 ファイルの分断化の発生

図3の上では、ハードディスクに、5つのファイルが書き込まれた状態である。ここで、ファイル2とファイル4を削除する(図3中段)。いままで使用されていたクラスタが空きクラスタとなる。そこで新たに、ファイル6を書き込もうとする。空きクラスタから順番にクラスタが利用されるため、3つクラスタに分断化されて書き込まれてしまう(図3下段)。

これがフラグメンテーションであり、極端なフラグメンテーションが進むと図4のように、1つのファイルがハードディスクのあちこちに書き込まれることになってしまう。

図4 フラグメンテーションが極端に進んだ状態