NVIDIAは、エンスージアスト向けGPU「GeForce 9800 GTX」を発表した。シングルGPU構成であるため同社のセグメント分けではGeForce 9800 GX2の下に位置するが、GeForce 8800 GTXをリプレースする製品となり、3-way SLIをサポートする点で強力なGPUである。価格帯は299~349USドル。

GeForce 9800 GTX

GeForce 9800 GTXの仕様は、製造プロセスが65nm、トランジスタ数は7億5400万、ストリームプロセッサ数が128基、ROPユニット数が16基、コアクロックが675MHz、シェーダークロックが1688MHz。メモリはGDDR3タイプで、容量は512MB、インタフェースは256bit、動作クロックは1100MHz(データレート:2.2GHz)。

3-wayまでのSLIでスケーラブルに性能アップ

カードは2スロット厚のフルカバーされた冷却装置を搭載、カード長は従来のエンスージアスト向けカードGeForce 8800 GTXと同様に10.5インチの長さだ。ディスプレイ出力はデュアルリンク対応のDVI×2およびHDTV出力。電源は6ピンコネクタ×2基を備え、消費電力の目安としては、ボードあたり約160W、システムでは最低450W、2-way構成では最低750W、3-way構成では最低1000Wというあたりになる。対応チップセットと組み合わせることで、低負荷時に消費電力を抑えるHybridPowerにも対応している。そのほかビデオ再生支援・高画質化機能では、第2世代のPureVideo HDに対応する。

対応チップセットと組み合わせてHybridPowerが利用可能

PureVideo HDもサポート

なお、マイコミジャーナルでは、後日このGeForce 9800 GTXのベンチマークテストを掲載予定だ。速報値として、GeForce 9800 GTXとCore 2 Quad QX9770とを組み合わせた3DMark06スコア(デフォルト設定)は14448をマークしている。