次は自分でライブラリ(データベース)を作成してみましょう。「ホーム」で[ライブラリを作成してデータを格納する]アイコンをクリックするか、メニューバーの[ファイル] - [新規ライブラリ]を選んで「新規ライブラリ」ダイアログを出します(図15)。

図15: テンプレートを選択して新規ライブラリを作ります

テンプレートを選ぶ

図16: 新規作成したライブラリ「デジタルメディア」。ソースリストにはアイコンが追加され、レコード領域にはテンプレートから作られたフォームが表示されています

Bentoウインドウの中央の広い部分を「レコード領域」と呼びます。ここにライブラリの中に登録されているデータが「表形式」で一覧、または一件ごとに「フォーム形式」で表示されます。ライブラリ作りは、まずフォーム形式の外観を決めることから始まります。あらかじめ用意されている24種類のテンプレートの中から、目的に近いものをシングルクリックしてから[選択]ボタンを押す、またはダブルクリックして選ぶだけでおおよそのデザインは完了です。ソースリストに新たなアイコンが追加され、ライブラリが作成されたことがわかります。レコード領域には選んだテンプレートから作られたフォームが表示されます(図16)。

図17: 「分野」で絞り込み、「説明」を参考にしてテンプレートを選びます

テンプレートを選ぶ際のヒントが2つあります。1つめは左側にリストアップされている「分野」による分類です。始めは「すべて」のテンプレートが表示されていますが、「パーソナル」をクリックすると個人向きのテンプレートだけが絞り込まれて表示されるという具合です。このときテンプレートが隙間を埋めるようにササッと整列するアニメーションが表示されますが、これにはLeopardの機能が使われています。2つめはテンプレートをシングルクリックしたときに、下に表示される「説明」です(図17)。それでも目的に合うテンプレートがない場合は「空白」を選択します。

ライブラリ一つに対して「表形式」はあらかじめ用意された1種類だけですが、「フォーム形式」は複数設定できます。

CSV形式データの読み込みと書き出し

図18: テンプレートを決める前にデータファイルから読み込むならここをクリックします

ライブラリを作っただけではまだ中身は(サンプルデータをのぞいて)ありません。これからコツコツとデータを登録していくのが普通ですが、テンプレートを決める前に読み込むデータファイルを指定しておくこともできます。「新規ライブラリ」ダイアログの左下にある[データの読み込み]ボタンをクリックします(図18)。「読み込む」ダイアログが表示されます。テンプレートを決めた後なら、メニューバーの[ファイル] - [読み込む]を選びます。

ここで「CSV形式」のファイル名、その他の項目を設定します(図19)。CSV形式はデータベースソフトや表計算ソフトから他のソフトへデータを渡すのに使われるファイル形式です。

CSV形式のデータをBentoに読み込む際は、デフォルトのレコード値セパレータ(区切り文字)が「コンマ」ではなく、「セミコロン」となっている点に注意しましょう。読み込みの際に、自分の利用環境に合わせダイアログ上のレコード値セパレータ設定を適宜変更してください。

また、Bentoから他のソフトへデータを渡す際は、メニューバーの[ファイル] - [書き出す]でファイル名を指定し書き出します(図20)。このとき、ダイアログに表示されているファイル形式は「コンマ区切りテキスト(CSV)」になっていますが、実際のレコード値セパレータは「セミコロン」(デフォルトセパレータ)となっています。

「コンマ」にする場合は、Bentoの「環境設定」ダイアログにある「書き出し」項目で、「コンマを使用」を選択します。

図19: ここで読み込むCSVファイルについて詳しく設定します

図20: Bentoから他のソフトへデータを渡すときもCSV形式で書き出す

ドラッグ & ドロップでフィールドをレイアウトする

ライブラリに登録するデータ一件一件を「レコード」と呼び、データ一件の中の各項目を「フィールド」と呼びます。例えば、アドレスブックの場合、一人分のデータが「レコード」、名前、住所、電話番号といった各項目が「フィールド」です。

テンプレートごとに「フィールド」があらかじめいくつも用意されていますが、フォームに自分の必要とする「フィールド」が表示されているとは限りません。

Bentoウィンドウの右側の「フィールド」リストから、必要な「フィールド」をフォームへドラッグ & ドロップしましょう。おおよその位置でかまいません。フィールドの長さや隣のフィールドとの間隔はBentoが自動でバランスよく調整してくれます(図21)。

逆に必要ない「フィールド」はフォーム上のフィールドラベル(フィールド枠の左上)を[control]キーを押しながらクリックします(図22)。煙のアニメーションと共に消滅します。フォームからフィールドが消えても、フィールドに入力されていたデータはライブラリに残っています。

図21: 「フィールド」リストからフォームへドラッグ & ドロップして「フィールド」を追加します

図22: フィールドラベルを[Control]キーを押しながらクリックするとフォームからフィールドが取り除かれます

フォームの外見をカスタマイズ

フォームの外見に関しても自分の好みに変更することができます。レコード領域の右上にある[ツール]ボタン(図23)をクリックすると、レコード領域の一番下からフォーマットツールバーが出てきます(図24)。もう一度[ツール]ボタンをクリックするとフォーマットツールバーは消えます。またはメニューバーの[フォーマット]でも同じことができます(図25)。

図23: レコード領域の右上にある[ツール]ボタン

図24: フォーマットツールバーでフォームの外見を変えます

図25: メニューバーの[フォーマット]からフォームの外見を変えられます