日本AMDは12日、普及価格帯のデスクトップPCプラットフォームにおけるHDグラフィックスソリューション「AMD HD! Experience」の提供を開始し、あわせて、三洋電機と同ソリューションの推進で協業することを発表した。協業により三洋電機の持つHDムービーカメラ「Xacti」の技術を活用し、関連するマーケティング活動などでも協力関係を敷く。なお、AMD HD! Experienceは日本AMD発のソリューションとアピールされており、同社マーケティング本部の吉沢俊介本部長は「今後は米国や欧州のAMDへも同ソリューションを拡げて行きたい」と意気込みを語っている。

新ソリューションならびに三洋電機との協業を発表する日本AMD 代表取締役社長 森下正敏氏。手に持つのは先日のCeBITで公開された45nmプロセスで製造される同社次世代クアッドコアプロセッサのウェハだ

AMDは今回の発表以前に、低コストながらHD映像の処理を可能とするグラフィックス統合型の新チップセット「AMD 780シリーズ」を発表している。同製品を核とすることで、普及価格帯のデスクトップPCにおけるHDソリューションの展開が可能となったため、今回の協業が実現したと説明される。三洋電機はHD映像の再生、編集などを普及価格帯のPCで実現できることによって、同社製品の強みをより活かすことができ、動画共有サイトやSNSでの動画公開など、新たな価値も創出できるとしている。

三洋電機 パーソナルモバイルグループ DIカンパニー DI事業部 DI企画部 部長 豊田秀樹氏。HD映像を扱う上で、TVなど他と比べPCではその環境が十分ではなかったとする。「AMD HD! Experience」により、PCの充実したHD環境が実現できると説明

日本AMD マーケティング本部 本部長 吉沢俊介氏。AMD HD! Experienceのベースとなった同社プラットフォーム戦略を詳細に紹介

2009年にかけてのAMD製品戦略。モバイル向けのPumaでも今回のデスクトップ向けと同等のHD環境がサポートされるという

AMD HD! Experienceソリューションをベースとしたデスクトップ(ノートブックも予定)PCには「AMD HD! Experienceロゴ」のシールなどが添付され、ユーザーは同ロゴを確認することで、製品がHDの活用に適した製品かどうかを判断できるようになる見込みだ。デスクトップPCでは、1.9GHz以上のAMD製のデュアル/トリプル/クアッドコアプロセッサ+AMD 780チップセット+ATI Radeon HD 2000/3000シリーズの搭載が同ロゴ添付のハードウェア要件となる。なお、単体製品でもUVDに対応するソフトウェア、マザーボード、グラフィックス等にロゴ添付を行なう予定があるという。

AMD HD! Experienceソリューションにおけるパートナーシップ。ソフトウェアメーカーとの協力関係も築く

NeroのOEM事業部 FAEグループ マネージャー 田中亨氏。ソフトウェア各社もAMD HD! Experienceに対する協力関係を紹介

コーレルのマーケティング スペシャリスト 長崎洋二氏

サイバーリンクのプロジェクトマネジメントグループ テクニカルコーディネータ 相蘇和喜氏

なお、日本AMDと三洋電機の両社は、今回の協業による施策第一弾として、3月中旬から順次、各社によるプロモーションイベントおよび、店頭などでの共同プロモーション、AMD HD! Experienceに特化したコンテンツを充実させてWebサイトなどを展開するとしている。

AMD HD! Experienceにより、快適にHD動画を楽しめるという実機デモンストレーションも

デモの構成。左の従来製品と、右のAMD HD! Experience対応製品で比較している

HD動画の再生中、従来製品(写真左)だとCPU仕様率が高く推移しているが、AMD HD! Experience対応製品(写真右)だとCPU使用率が非常に低い