昨年のCeBITでは、当時未発表の「P35」「G33」チップセットを搭載するマザーボードが各社から出展されていたが、今年も同様に未発表の「X48」「P45」「G45」などを搭載する製品が多数登場してきている。

未発表といいつつ、Intelのブースにはこのように堂々と展示されている

笠原氏の記事にもある通り、大々的にレビューまでしておいて"未発表"というのもヘンな話なのだが、とりあえずハイエンド向けのX48チップセットを搭載するマザーボードから紹介していきたい。

それほど大幅な変化はないX48

X48チップセットの特徴は、まず1,600MHzのFSBを"公式に"サポートすることだ(X38搭載製品でもメーカー独自に対応した例はあった)。また対応メモリもDDR3-1600へと高速化されるとのことだが、実際には多くのメーカーが独自にOC対応をしており、ASUSの「P5E3 Premium/WiFi-AP@n」はDDR3-2000対応となっていた。

ASUSの「P5E3 Premium/WiFi-AP@n」

GIGABYTEの「GA-X48T-DQ6」はDDR3-1900対応

ハイエンドモデルということで、ほとんどの製品はDDR3メモリ専用となっていたが、引き続きDDR2メモリもサポートされるということで、ASUSとGIGABYTEはDDR2専用モデルも投入。またMSIは両対応のコンボモデル「X48C Platinum」を展示していた。

ASUSの「Rampage Formula」はDDR2-1200に対応

GIGABYTEの「GA-X48-DQ6」もDDR2-1200対応

MSIの「X48C Platinum」。定番の"コンボモデル"だ

しかし目立った違いはその程度で、それ以外は従来のX38とほぼ同じようだ。サウスブリッジに関しても、P45やG45が新しいICH10シリーズと組み合わされるのに対し、X48はICH9シリーズのまま。これに関して、Intelブースで聞いてみたのだが、「X48はX38のリプレースだから」という答えしか返ってこなかった。

ASUSの「P5E64 WS Evolution」

MSIの「X48 Platinum」

ABITの「IX48-MAX」

Foxconnの「BlackOps」。水冷にも対応

ECSの「X48T-A」

Albatronの「PX48」