今週の秋葉原はWindows Vista一色。SP1(Service Pack 1)を適用したWindows Vistaが15日より発売になるということで、店頭には目立つ場所にポスターが貼られていた。また15日には、カフェソラーレで発売記念イベントも予定されているようだ。

これはドスパラ秋葉原本店の店頭

発売記念イベントにはゲストも

SP1はなぜかいきなり「Σ(シグマ)」に

発売となるのはDSP版で、各店では予約を受付中。特別限定パック「Windows Vista Ultimate SP1 Σ」の価格は、FDDバンドル時で25,000円~26,000円前後になるようだ。

TSUKUMO eX.では特典として「ツクモ缶」を用意。ワイヤレスマウス、「ゲイツくん」特製ピンズ、チョロQ、「金のゲイツくん」くじなどがオマケになっているもので、300個の数量限定。金のゲイツくんが出たら当たりで豪華賞品がもらえるのだが、銀のゲイツくんなら5枚で……という話は残念ながらないそうだ。

限定300個の「ツクモ缶」

ところでこの限定パック、従来は「α」という名称だったが、SP1ではいきなり「Σ」になっている。理由は良く分からないが、「さすがにβじゃまずいでしょう」とは某ショップのスタッフ。

GeForce 9600 GTの続き、初のDP搭載モデルも

先週一番の話題はGeForce 9600 GTの発売だったが、今週も引き続き新製品が登場している。

まずZOTACからは、最上位モデルの「AMP! Edition」が発売になっている。最初に登場したのはコアクロック675MHzのOCモデルだったが、このAMP! Editionではさらに725MHzにまで引き上げられている。価格はT-ZONE PC DIY SHOPで29,980円。

ZOTACのGeForce 9600 GT「AMP! Edition」

価格で注目なのはクレバリーのオリジナルモデル。リファレンス準拠モデルなのだが、その価格は19,918円と、なんと2万円を切った。付属品がドライバCDのみとなるものの、基本的にカード本体は一緒なので、「ケーブルなどは持っているのでいらない」というユーザーにはいいだろう。

クレバリーオリジナルのGeForce 9600 GTカード

出力端子はもちろん通常の製品と同じだ

そして今回、業界的に注目なのは、初めて「DisplayPort」出力を搭載してきたPalitの「GeForce 9600GT Sonic」だ。DisplayPortはVESAが策定した次世代インタフェースだが、9600 GTカードでの搭載は初、というか恐らくグラフィックカード全体で見ても店頭で発売されたのは初めてだ。

Palitの「GeForce 9600GT Sonic」。オリジナルファンを搭載

下段のインタフェースが左からHDMI、DisplayPort、DVIとなる

DisplayPortを備えたディスプレイが現時点では発売されておらず、まだ実際に利用することはできないが、ドスパラ秋葉原本店での価格は23,800円と特にプレミアが乗っているわけでもなく、先を見越して買うのも悪くないだろう。コアクロック700MHzのOCモデル、2スロット厚のオリジナルファン搭載という点から見てもお買い得だ。

Vapor Chamber技術って?

一方Radeon側では、SAPPHIREからHD 3870を搭載する「SAPPHIRE HD 3870 TOXIC」が新登場。台湾Microloopsの「Vapor Chamber」技術を採用したオリジナルクーラーを搭載したのが特徴で、1スロット厚ながらコアクロックを800MHzまで高速化している。価格は33,000円前後。

SAPPHIREの「SAPPHIRE HD 3870 TOXIC」

見た目は普通のクーラーなのだが……

仕組みについては公開されているPDFファイルを見て欲しいが、熱抵抗は銅の1/2、熱伝導率は同2倍になるという。ただ1スロット厚というカードの構成上、吸気も排気もケース内になってしまうので、そのあたりが気になるようなら同社から出ている2スロットモデルを選ぶのもアリだ。

GeForce 8800 GTがお買い得!

GeForce 9600 GT発売の影響か、一部ショップで上位モデル8800 GTの価格を下げる動きが見られている。ドスパラ秋葉原本店では在庫限りながら、8800 GT搭載カードの特価セールを実施中。中には2万円を切るモデルもあり、非常にお買い得となっている。

ドスパラ秋葉原本店の特価セール。9600 GTの価格帯とほとんどかぶっている

最安はなんと、このファンレスカード。ついに8800 GTが2万円を切った