米AMDが19日(現地時間)に発表した新プロセッサ「Phenom」シリーズ。今回発表された製品はすべて、1ダイで4つのコアを実現する構造を採用しており、その構造から"ネイティブ・クワッドコア"を謳う。ちなみに、これはAgenaの開発コードネームで知られていたモデルで、デスクトップ向けとしては同社初のクワッドコア・プロセッサだ。

Phenom 9600。OPNはHD9600WCJ4BGD

AM2+とはいえピンの配置はAM2と同じ

Phenomシリーズの主な特徴などはこちらの記事で確認いただくとして、今回入手できたのは動作周波数2.3GHzの「Phenom 9600」である。例によって詳細な評価は後日、"特集記事"として掲載する予定だが、まずは簡単なベンチマークプレビューをお届けしたい。

SSE4Aに対応とある。ロゴはまだ仮だろうか? 名前のところもPhenom X4と昔のものが入っている

こちらはCore 2 Quad Q6600。ステッピングはG-0

なお、Phenom 9600を見て行くにあたり、パフォーマンスの比較用にIntelのクワッドコア・プロセッサ「Core 2 Quad Q6600」(※G-0ステッピング)を用意した。Intel製品ではすでに45nm世代のクワッドコアも登場しているのだが、さすがに価格帯がつりあわない。現時点ではこのあたりが直接の競合製品といって問題ないだろう。

Phenom 9600 C2Q Q6600
動作周波数 2.3GHz 2.4GHz
コア数 4 4
L2キャッシュ 2MB(512KB×4) 8MB(4MB×2)
L3キャッシュ 2MB -
製造プロセス 65nm 65nm
TDP 95W 95W
価格 283ドル 266ドル