米Intelは11日(現地時間)、「Penryn」の開発コード名で呼ばれていた45nmプロセスのハイエンドデスクトップ/サーバ向けCPU、Intel Core 2 Extreme QX9650、およびIntel Xeon 5400番台15モデルを製品発表した。即日から順次出荷が開始される。

45nmプロセスで製造される新プロセッサのダイ写真

Intel共同設立者のゴードン・ムーア氏をして「この40年間の半導体業界における最大の進歩」と言わしめた、ハフニウムベースのHigh-kメタルゲートを使用し、パフォーマンスの向上、消費電力の低減とともに環境への配慮として鉛の使用をゼロに抑え、さらには2008年中にハロゲンフリーも実現する予定だ。また、65nmプロセスの旧製品と比較すると、25%の微細化と約2倍の集積率アップが行われ、クアッドコアCPUでは最大8億2,000万個に及ぶトランジスタが搭載されている。

デスクトップ向けのハイエンドクアッドコア・プロセッサ、Core 2 Extreme QX9650は、L2キャッシュの増量と47の新しい拡張命令セット「SSE4」がサポートされた。1,000個ロット時の価格は999ドル。

サーバ向けプロセッサ、Xeon 5400番台では、最高FSB1,600MHz、最大キャッシュサイズ12MBをサポートするクアッドコアXeonが動作周波数2GHzから3.20GHzまで全12種類。最高FSB1,600MHz、最大キャッシュサイズ6MBのデュアルコアXeonが動作周波数3.40GHzまで全3種類ラインナップされている。1,000個ロット時の価格は177ドルから1,279ドルまで。

新Xeonはいずれも従来のIntel 5000チップセットとの組み合わせが可能なほか、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)向けに最適化されたIntel 5400チップセットベースのプラットフォーム(開発コード名:Stoakley)、DDR2メモリを使うことで省電力化をはかった、Intel 5100メモリーコントローラハブチップセット+ICH-9R I/Oベースのバリュー向けソリューション(開発コード名:Cranberry Lake)、シングルプロセッサ搭載のIntel 3200チップセットベースのエントリサーバ向けプラットフォーム(開発コード名:Garlow)との組み合わせでも利用できる。

このほか、強化されたインテル・バーチャライゼーション・テクノロジー、Radix 16技術による演算能力の倍増、128ビット長の命令を1クロックで実行することによりSSE2/3命令の実効速度を約2倍にしたSuper Shuffle Engineの搭載などが新CPUの特徴として挙げられる。