――今回で、このイベントも丸3年を迎えましたが……。

カード蒐集家の堤哲哉氏

「楽しいイベントなんで、気がついたらもうこんなに経っていた、っていうのが正直な感想ですね。ネタもよくこんなに続いたもんだと」

――今日のネタは、どのようにして決められたのでしょうか?

「まあ、『再放送』ということで、これまでにやった中で評判のいいのを選んだら、あれになったということですね。やっぱり、大伴昌司さんの作品のもってる魅力なんだと思います。独特の味わいがあるんですよね。仁王を連れてきて怪獣と戦わせるとか、万里の長城をヌンチャク代わりに振り回すとか(笑)」

――「少年キング」は、当時から持ってらしたものなんですか?
「いや、当時、毎週は買えなかったんですよ。でもあの話は憶えていて、後になって買いそろえたんです」

――「パチモンサミット」は、これから、どうなっていくんでしょう?

「これからも世に知られていない、怪しげなものをご紹介できれば、と思っています」

――このイベントのおかげで、なまじ知名度が上がってしまって、かえって入手しづらくなった面もあるんじゃないでしょうか?

「それはありますね(笑)。当時の『少年キング』が今、1万円以上で取り引きされるようになっちゃったとか。以前は、確か3,000円くらいだったと思うんですが」

――それは、昭和40年ごろに出版された号ですか?

「昭和41~42年ごろが怪獣ブームなので、そのころに出版されたものですね。その後は怪奇ブームになるんですけど、それもやはり大伴さんはおやりになってますね。もともと民俗学に造詣の深い方なので、妖怪ものの著作も多いんですよ。最近、大伴さんが結構見直されてきてるんですよね」

――では、そのあたりにも注目していきたいと思います。どうもありがとうございました。