ところでちょっと面白いのはPeripheral Component(Photo06)。2007年Q4にPCIe-to-PCI BridgeであるSiS171がラインナップされている。「なんでこんなものを?」と聞いたところ意外なお答えが。SiS680シリーズはピン数を抑えるために、ついにPCIのサポートを中止したそうで、そこでPCI Deviceを使いたい場合はPCI Express x1レーンの先にこれをつけて使う形になるそうだ。

Photo06:ちなみにSiS163UはPCI Expressに対応したIEEE802.11a/b/gモジュール。久々の無線LANコントローラであるが、IEEE802.11nに関してはやる予定はないとか。あとはHDMIブリッジであるSiS 308CPがちょっと目新しい程度か。

実際、ブロック図(Photo07,08)をみると、見事にそういう事に。Single Chip構成というものも、いろいろ大変なのだということが分かる。Photo07には2 Chip Configurationの、Photo08にはSingle Chip Configurationの例を示す。これはIntel向けであるが、AMD向けもMemory Controllerを持たない以外はほぼ同様と考えてよい。

Photo07:ちなみにPhoto02/03を見直すとわかるが、SiSは今年一杯はDDR2のまま。その代わり、DDR2-1066を何気なく標準的にサポートしていたりする。DDR3のサポートが出てくるのは、2008年のSiS665/673FX/673以降である。

Photo08:細かいところでは、SiS680ファミリーではPATAのサポートも遂になくなった。まぁ以前に比べれば相対的にニーズは少ないと思うが。

ついでにPhoto09~12に、Mobile向けのラインナップを示す。基本的に製品展開に差はなく、モバイル向けCPUの持つ省電力機能のサポートが加わったことと、ハイエンド向け製品が無いのが主な相違点だ。

Photo09:SiS 680SCHのSkuが無くなったのが主な違い。当然FSBなどは677/800MHz対応となる。

Photo10:SiS 665のSkuは当然消滅。主な相違点はそれだけ。

Photo11:こちらに至っては違いすらない。

Photo12:サウスブリッジも一緒。というか、そもそもSiSの場合サウスブリッジは当初からMobile対応となっている。