メンタルが強い人の特徴8つ。強いメンタルの作り方も解説(診断つき)

メンタルが強い人っていますよね。彼らに共通する特徴と、メンタルが弱い人との違いについて、心理カウンセラーの高見綾さんが解説。また、強いメンタルの作り方も紹介してもらいます。

あなたのまわりにメンタルが強い同僚や友人などはいませんか。

うまくいかないことがあっても立ち直りが早かったり、他人から何か言われても気にしなかったりと、そんな姿を見て「羨ましい」「私もメンタルが強くなれたらいいな」と感じたことはないでしょうか。

今回は、メンタルが強い人の特徴や心理を紐解き、強いメンタルの作り方を紹介します。心を強くもって仕事や恋愛を楽しめるようになりましょう。

メンタルが強い人の特徴8つ

では、メンタルが強い人にはどのような特徴があるのでしょうか。

(1)本番に強い

大勢の人の前でのプレゼンなど、プレッシャーのかかる場面でも、臆することがありません。

「緊張している」と言いつつも、いざ本番が始まると堂々としており、いつも通りに振る舞うことができます。

(2)人のせいにしない

メンタルが強い人は、何か不満に思うことがあったとしても、人のせいにはせず、自分が変化することで対応しようとします。

人のせいにしても現実は何も変わらないということ、そして自分の人生は自分に責任があることを知っているのです。

(3)精神的に余裕がある

生き方や価値観について、自分なりに「こうでありたい」というビジョンを持っているので、他人に振り回されることが少なく、精神的に安定しています。

まわりのことがよく見えているので、組織の中で自分が何を求められているかなど、自分の立ち位置を客観的に見ることができるのも特徴です。

(4)人の幸せを喜ぶことができる

自己肯定感が高く、いい意味で「人は人、自分は自分」と思っているため、人と比べて落ち込んだり嫉妬したりすることは少ないです。

精神的にもゆとりがあるので、まわりの人に何かいいことがあれば、自分のことのように喜びます。「〇〇さんはうまくいったんだ! 続けるように自分もがんばろう!」と前向きに捉えて自己成長につなげていきます。

(5)いい意味で鈍感

新入社員が入ってきて先輩になったり、部下ができたりというように立場が変わると、今までとは違うプレッシャーがかかるものです。

しかし、メンタルが強い人はそういう圧に精神を左右されません。いい意味で鈍感なのです。

(6)気持ちの切り替えが上手

何かうまくいかないことや注意されたりすることがあって落ち込んだとしても、長々と引きずることはありません。

自分の気持ちと上手に折り合いをつけながら、自らの成長につなげていくことができます。

(7)努力家

メンタルが強い人は総じて努力家が多いです。わからないことがあれば、調べたり聞いたりしてクリアにする手間を惜しみません。

「とりあえずやってみよう」という精神であれこれ挑戦するので経験値が増え、それが自信につながっています。

(8)自分の弱さを知っている

自分の短所やできていない部分をちゃんと自分で認めて受け入れています。自分の至らないところを受け入れているということは、それで傷つくことがないということ。

余分なプライドがないので、相手が年下であっても素直に教えを乞うたり助けを求めたりすることができます。

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▶次のページでは、メンタルが強い人と弱い人の違いについて解説します。

メンタルが強い人と弱い人の違い

ここからは、メンタルが強い人と弱い人の違いを紹介します。

(1)適度にストレス発散をしているかどうか

メンタルが強い人は、自分にどれくらい負荷をかけたらストレスが溜まるのかを知っているので、ほどよく手を抜きます。

映画を観る、友達とおしゃべりをする、スポーツをするなど、自分に合った様々な方法で上手にストレス発散をしています。

一方、メンタルが弱い人はストレスの発散が苦手な傾向にあります。1人で溜め込んでしまいがちなので、気づいた頃には限界がきていた……なんていうことも。

(2)自分なりの価値観をしっかり持っているかどうか

メンタルが強い人は、「自分の人生は自分で責任を持つ」という信念のもと、何事もじっくり考えて選択しています。

自分の中に物事を判断する基準を持っているので、必要以上に人に振り回されることがありません。

逆に、メンタルが弱い人は人の目を気にして判断基準がブレてしまいがち。いつも誰かに振り回されているので、ストレスが溜まってしまいます。

(3)自分を責めないかどうか

自分を責めても、落ち込むだけで何も解決しないことを知っているので、メンタルが強い人は自分を責めません。

自分に非があれば認めて受け入れ、次は同じことをしないように対策を考えます。

一方、メンタルが弱い人は対策を考えるよりも落ち込んでいる時間が長い傾向にあります。

対策を考えられないので同じ過ちを繰り返し、また落ち込む……という負のループにはまってしまう可能性が高いでしょう。

(4)時間を大切にするかどうか

メンタルが強い人は、時間を有効活用したいと思っているので、調子のいい状態を長く保つことを大切にしています。

不安になる、余計な心配をする、誰かに怒りを向けるといったことに長い時間を費やすことはしません。

逆に、メンタルが弱い人は不安になったり悲しんだりしている時間が長く、生産性が下がってしまうことも。たとえ「時間が大事」と頭では分かっていても、なかなか気持ちを切り替えられないケースもあるようです。

▶次のページでは、メンタルが強い人になるコツを解説します。

メンタルが強い人になるには

メンタルが強い人って、うらやましくないですか? どうすればその強いメンタルを手に入れることができるのでしょうか。

続いては、強いメンタルの作り方について解説してみたいと思います。

(1)姿勢を正して規則正しい生活を送る

私たちは悩んで落ち込んでいるときには、背中が丸くなり目線も下に向きます。心と身体は繋がっているので、両面からアプローチすることが望ましいです。

姿勢を正して目線を上げるだけでも気持ちが引き締まり前向きになりますし、食事・運動・睡眠に気をつけて規則正しい生活を送ることで精神的に安定してくるでしょう。

(2)自分を責めない

メンタルが弱い人は、自分のことを責めがちです。

何事も完璧を目指さずに、少し前の自分より、どこかひとつでも良くなっていたら自分を褒めましょう。

気になることがあって落ち込んだりくよくよ悩んでしまったりすることがあっても、「それが今の私だから、まあしょうがないよね」と言って承認することが大切です。

自分を責めなくなれば、気分がふさぎ込む時間はかなり減るはずです。

(3)自分の気持ちを言語化する習慣をつける

ネガティブな気持ちになったときは、なぜそのような状況になったのか、何をどう感じたのか、そしてこれからどうしていこうと考えているのかを、ノートに詳しく書き出してみましょう。

もやもやとした感情は、輪郭がつかめるようになると余分な不安が解消されます。言葉にして表現することで、「そうか、私こんなふうに考えていたのか」と気づきますし、膨らんでいた悩みが適正な大きさに戻るので、精神的に楽になります。

(4)まめにストレスを発散する

メンタルが強い人は、まめにストレスを発散させて精神的な疲れが溜まらないようにしています。

考えてもすぐに解決しそうにない悩みを抱えている場合は、一旦考えるのをやめて、リフレッシュすることに力を注ぎましょう。好きなことをして気分が良くなると、悩みの解決方法がひらめいたりするものです。

また、つらいときにはひとりで解決しようとせずに、信頼できる人に相談することも大切です。

(5)ポジティブな言葉を発する

前向きになりたくてもできないときには、言葉の力を借りると効果的です。「私なら大丈夫!」「きっとうまくいく」など、ポジティブな言葉を口にしましょう。

自分の言葉をいちばん聞いているのは自分ですので、何回も繰り返すうちに潜在意識にしみ込んで心に良い影響をもたらします。

「メンタルが強い人」になる近道は自分を認めること

メンタルが強い人は、自分の弱い部分もありのままに認めて受け入れています。人と比べるのではなく、過去の自分と比べて少しでも成長している部分があれば「よくがんばった、私」と自分を承認しています。

落ち込むことがあったとしても、そんな自分を責める必要はありません。意外かもしれませんが、「これが今の私」と認めてあげることが、メンタルが強い人になる近道です。

少しずつ、できることからトライしていきましょう。

(高見綾)

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※画像はイメージです

※この記事は2019年12月26日に公開されたものです

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