アクセス解析にも有効な短縮URLの仕組みとは?サービスを選ぶうえでのポイントも解説

アクセス解析

SNSなどでリンク先のURLを添付する際、あまりにも文字数が長く貼り付けられなかったという経験はないでしょうか。SNSだけではなく、メールやチャットなどに添付する際にも、長いURLのままでは本文が見づらい、または文字数が制限され送信できないケースもあります。そんなときに重宝するのが、URLを短い文字列に省略できる「短縮URL」のサービスです。

今回は、短縮URLの基本的な仕組みを解説するとともに、サービスを選ぶうえでのポイントについても詳しく紹介します。

短縮URLとは

短縮URLとは、その名の通り本来のURLを短く表示できるサービスのことを指します。

Webページの構造や利用しているCMS、ホスティングサービスなどによっては、URLが長くなってしまうことがあります。また、最近ではURLに日本語を使用することもできるようになりましたが、コピーアンドペーストした際にURLが文字化けしたような文字列が表記されることもあります。

そこで、短縮URLのサービスを利用することによって、百文字以上の長いURLも、数十字以内の短いURLに変換できるのです。

たとえば、メールやチャットなどでURLを添付する場合、URLが長すぎると本文が見づらく、相手に不快感を与えてしまいます。PCの画面上ではあまり気にならなくても、スマートフォンなどで表示した際にレイアウトが崩れ、どこからどこまでが本文なのかが分かりづらくなってしまうこともあるでしょう。

また、SMS(ショートメッセージサービス)や一部のSNSでは、文字数に制限があるためURLが全て収まりきらないケースも考えられます。このような問題を解消するためにも、短縮URLのサービスは有効なツールといえるのです。

短縮URLの仕組み

短縮URLの基本的な仕組みは、サービスを提供する事業者側が本来のURLと短縮URLをマッチングさせるというものです。

たとえば、「abcdefg」という7文字のURLがあったとします。このURLを短縮URLのサービス上に登録すると、サービス提供側では「abc」という3文字に短縮したURLを発行し、本来の7文字のURL「abcdefg」に紐付ける作業を行います。ただし、このとき発行される「abc」の短縮URLは、あくまでもサービス提供側のドメインのURLとなります。

そのため、ユーザーが短縮URLにアクセスした際には、一度短縮URLのサービス提供側のサイトにつながり、その後、紐付いている本来のURLにリダイレクトするという仕組みで成り立っているのです。

短縮URLはアクセス解析にどのような影響を与える?

短縮URLによって文字数を短くできると、ユーザーはTwitterなどさまざまなSNSでURLを拡散しやすくなり、検索流入以外からのアクセスを増やせる効果が見込めます。また、何らかの事情によって、電話など口頭でしかURLを伝える手段がない場合でも、長いURLに比べて伝達しやすいメリットも考えられます。

一方で、短縮URLは本来のドメインではなく、短縮URLの事業者のドメインに変更されているため、URLを一見しただけではアクセス先が分かりません。短縮されたURLを受け取ったユーザーにしてみれば、どこのサイトにつながるのか分かりづらく、不審なサイトなのではないか、との疑問を抱かれやすいデメリットもあります。

実際に、短縮URLを悪用してフィッシングサイトや違法なサイトなどに誘導する手口も横行しています。このような被害から身を守るためには、リダイレクトされた後に表示されるURLが正しいドメインになっているかを十分注意しなければなりません。

さらに、もう一点注意しなければならないのが、短縮URLを提供しているサービスが停止または終了した場合についてです。短縮URLでは一旦サービス提供側のサーバーにアクセスされる仕組みとなっているため、サービスが停止すると本来のURLに正常にリダイレクトできなくなり、リンク先が無効となってしまうおそれがあるのです。

短縮URLを利用する方法

短縮URLを利用するためにはさまざまな方法があります。もっとも一般的なのは、短縮URLを提供している専用サービスへユーザー登録を行い、機能を利用する方法です。多くの事業者では無料会員登録をするだけで短縮URLのサービスを利用できますが、有料プランを契約すると独自ドメインを取得することもできます。さらに手軽に利用したい場合には、本来のURLを欄に入力するだけで変換できる無料のサイトがおすすめです。

また、SNSへの投稿機能やアクセス解析の機能を併せ持ったサービスも存在しており、拡散力を検証し効率的な情報発信に役立てることもできます。

ちなみに、YouTubeやGoogle、Twitterなどの大手サイトでは、リンク先のURLをコピーし共有する際に、あらかじめURLを短縮できる機能も実装されているため、特別なツールやサイトに登録しなくても手軽に利用できます。

短縮URLのサービスを選ぶ際のポイント4つ

短縮URLを提供している事業者は数多く存在し、どのサービスが最適なのか選び方がよく分からないという方も多いのではないでしょうか。そこで、短縮URLを利用するうえで覚えておきたい、サービス選びのポイントについて詳しく解説します。

1 共有したいリンク先に応じて選ぶ

YouTubeやTwitterなど、大手サイトのコンテンツやページを共有する場合は、標準で実装されている共有機能を利用するのがベストです。

たとえばYouTubeであればドメインが「youtu.be」といったように、連想しやすいものが採用されているため分かりやすいほか、特別な操作や設定をしなくてもすぐに利用できるため使い勝手は良好です。

ちなみに、YouTubeにアップされている動画を共有したい場合には、YouTube内にある「共有」を選択し、URLをコピーするだけで自動的に短縮URLが生成されます。また、Twitterの場合は新規投稿時にURLを貼り付けただけで自動的に短縮URLに変換する機能が採用されています。

2 アクセス解析

ブログなどのURLをSNSでシェアし、検索サイト以外からの流入を狙う場合は、アクセス解析の機能が実装されたサービスを選ぶのがおすすめです。短縮URLの機能自体は無料で利用できるサービスが多いですが、アクセス解析の機能は会員登録が必要であったり、有料サービスとなっていたりするケースもあるため注意しましょう。

3 短縮URLの有効期限

短縮URLのサービスによっては、もとのURLにアクセスできる期限が設定されているものもあります。たとえば、数年前にSNS上に共有した短縮URLの有効期限が切れてしまい、もとのURLにアクセスできないケースも考えられるでしょう。サービスによっては、ユーザー登録や有料プランへの切り替えによって期限を延長できるものもあります。

4 信頼性が高く実績のあるサービスを選ぶ

短縮URLのサービスでもっとも注意しておきたいのが、ある日突然サービスが終了しリンク先が無効になってしまうことです。たとえば、自身が運営しているブログに短縮URLのリンクを多数掲載していた場合、正しいURLに修正する手間が発生してしまいます。

このようなリスクを最小限に抑えるためには、できるだけ信頼性が高く実績のあるサービスを選ぶことが重要です。信頼性を見極めるポイントとしては、定期的にWebサイトやシステムが更新されているか、運営元が明記されているか、といったポイントを重視しましょう。

アクセス解析にも有効な短縮URL

短縮URLはSNSによる共有や拡散に有効なツールです。第三者に情報を伝達する手段としてだけではなく、自らが運営するサイトへSNSなどを活用して流入を狙うなど、アイデア次第でさまざまな使い方ができます。

アクセス解析の機能もあわせて提供している短縮URLのサービスもあるため、まずは資料請求のうえ、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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