近年はテレワークの普及に伴い在宅勤務の機会が増え、給与明細書を手渡しする機会が減っています。そのためテレワーク導入企業においてはWeb給与明細システムの導入が欠かせなくなってきています。IT補助金を活用して導入できる製品もあるため、まだ移行できていない場合は知識を深めた上で導入を検討しましょう。
この記事では、おすすめのWeb給与明細システム13選をご紹介します。さらに、製品選定のポイントについても解説しますのでぜひ参考にしてみてください。
Web給与明細システムとは
Web給与明細システムとは、給与明細・賞与明細・源泉徴収票を自動配布できるシステムです。システムにアップロードした給与明細は、PC・スマホ・タブレットの各端末から閲覧できます。
給与明細を電子データに切り替えることで、ペーパーレス化を実現できます。従来のように、給与明細を紙に印刷して手渡しする必要もありません。配布する側はもちろん、受け取る従業員側にとっても管理しやすくなります。
Web給与明細システム13選を徹底比較
シンプルなUIで操作も簡単「Pay-Look」
株式会社クリックス
- 価格:30円/人~(利用人数により別途見積り)【参考価格】月額3,000円~
- 提供形態:クラウド
- 対象従業員規模:全規模
- 導入までの期間:お問い合わせ
- 主な機能:Web閲覧、対応書類(給与明細・賞与明細・源泉徴収票)
- 補足:別途初期費用がかかります。月額費用はユーザー数や帳票数、オプションサービスなどによって変動します。
「Pay-Look」は、3000社150万人以上の導入実績を誇るWeb給与明細システムです。
利用中の給与計算ソフトのデータが使うことができ、出力したデータを取り込めば一括で給与明細を作成可能。従業員が見やすいシンプルなUIで、操作が簡単なのも魅力です。パソコンのほか、スマートフォンより、外出先や自宅など場所を問わず、いつでもどこでも閲覧することが可能です。
また、オプションでは災害時における従業員の状況把握も迅速に行う安否情報確認、従業員からの各種変更届申請機能も用意しています。
現行の給与計算ソフトを使ったまま導入可能「BeSpice®Payslip」
カコムス株式会社
- 価格:【初期費用】49,800円 【月額料金】約42円/人 ※年間契約で500円/人
- 提供形態:クラウド
- 対象従業員規模:全規模
- 導入までの期間:お問い合わせ
- 主な機能:メール配信、Web閲覧、対応書類(給与明細・賞与明細・源泉徴収票)
BeSpice®Payslipは、シンプルで分かりやすい画面で、スマホからでも見やすいWeb給与明細システムです。現行の給与計算ソフトをお使いのまま導入可能で、データを取り込み1クリックで公開できます。わずか数分で作業が完了するため、大幅な業務効率改善が見込めます。
また、すべての機能をオプション費用無く利用可能。明細の公開時にメールを送ることができるメール通知機能や、帳票フォーマットのレイアウトを自由に行える帳票レイアウト機能など、便利な機能を利用できます。
料金は一人あたり年間500円とリーズナブル。低予算でも導入を検討しやすい点が魅力です。無料トライアルも可能なため、実際の操作感を試してから導入できます。
「i-Compass(アイコンパス)」
大興電子通信株式会社
- 価格:【初期費用】49,800円~ 【月額料金】30円~/1名
- 提供形態:クラウド
- 対象従業員規模:全規模
- 導入までの期間:お問い合わせ
- 主な機能:Web閲覧、対応書類(給与明細・賞与明細・源泉徴収票)
「i-Compass WEB給与明細」は、紙で配付されている給与明細をパソコンやスマートフォンから閲覧できるクラウドサービスです。
本製品は、既に利用している給与システムから出力したデータをそのまま使用できるため、スムーズに運用することが可能。また、申告書情報のやり取りをペーパーレス化する、年末調整Web申告サービスも用意しています。Web提出のため、申告書の仕分けや配付作業が一切なく、スムーズな回収が可能に。今まで紙やExcelでやり取りをしていた、作業の負荷と時間を削減できます。
GLOVIA人事給与シリーズおよびSuperStream-NX人事給与と標準データ連携をしているので、より効率的に利用することが可能です。
1回1人当たり30円で給与明細を発行できる「S-PAYCIAL with 電子給与明細」
鈴与シンワート株式会社
- 価格:1人当たり30円/回~
- 提供形態:クラウド・SaaS・ASP
- 対象従業員規模:全規模
- 導入までの期間:お問い合わせ
- 主な機能:メール配信、Web閲覧、対応書類(給与明細・賞与明細・源泉徴収票)
S-PAYCIAL with 電子給与明細はシンプルな操作性で使いやすく、1回の給与明細発行が1人当たり30円で行える格安の料金体系が魅力となっています。
例えば、社員100名の企業が製品を導入した場合、給与明細発行の年間コストは4万9,000円です。他社の製品と比較しても圧倒的な安さを誇ります。そのため、シンプルな操作性と料金の安さを求めたい企業に向いている製品となっています。
財務に特化したシステム開発で信頼を獲得「ポケット給与」
株式会社ICSソリューションズ
- 価格:30円/名~
- 提供形態:クラウド・SaaS・ASP
- 対象従業員規模:全規模
- 導入までの期間:お問い合わせ
- 補足:別途初期費用が必要。月額費用はユーザー数や帳票数、オプションサービスなどによって変動。
- 主な機能:メール配信、Web閲覧、対応書類(給与明細・賞与明細・源泉徴収票、オリジナル書類追加可能)
ポケット給与は、システムの操作性にこだわると同時に、万全のセキュリティ体制が施されている製品です。
全ての通信はSSLで暗号化されており、サーバーにある給与情報も暗号化されています。そのため、給与情報漏洩の心配がありません。また、アクセスログ管理や認証失敗のアカウントロック機能も搭載されているため、不正アクセスも管理できます。
製造業界の労務クラウドの売上No.1を獲得「オフィスステーションWeb給与明細」
株式会社エフアンドエム
- 価格:1人当たり最大600円/年
- 提供形態:クラウド・サービス
- 対象従業員規模:全規模
- 導入までの期間:お問い合わせ
- 主な機能:Web閲覧、対応書類(給与明細・賞与明細・源泉徴収票)
オフィスステーションは、導入企業数1万3,000件を誇るWeb給与明細システムです。
数多くの製造会社から支持を集める理由は、年末調整などで必要となる情報の入力を従業員に依頼できることです。情報提示を求められた従業員は、PCやスマホで画面を開き必要情報を入力するだけ。
このような手続き処理方法で、経理業務を大幅に短縮できます。そのため、多くの従業員を抱える製造現場に向いている製品となっています。
人事労務業務の効率化を実現!ワンパッケージ製品「SmartHR」
株式会社SmartHR
- 価格:お問い合わせ
- 提供形態:クラウド・SaaS
- 対象従業員規模:全規模
- 導入までの期間:お問い合わせ
- 主な機能:メール配信、Web閲覧、対応書類(給与明細・賞与明細・源泉徴収票)
SmartHRは、3万社以上に導入されており、サービス利用継続率99.5%を誇る人事労務システムです。
SmartHRが高く評価される理由は、Web給与明細や年末調整だけではなく、雇用契約関係の書類が簡単に作成できることです。また、従業員情報を一元管理できて、情報分析も行えます。
外部システムとのシームレスな連携も可能なため、人事労務業務の効率化を検討したい企業に向いている製品です。
さまざまな便利な機能が搭載されていて低価格!「ジョブカン給与計算」
株式会社Donuts
- 価格:月額料金800円/人
- 提供形態:クラウド
- 対象従業員規模:全規模
- 導入までの期間:申込み日から最短2週間から
- 補足:上記の価格は人事労務バリューセットの月額料金です
- 主な機能:メール配信、Web閲覧、対応書類(給与明細・賞与明細・源泉徴収票)
ジョブカン給与計算をはじめとするジョブンカンシリーズのシステムで連携させれば、労務管理や給与計算、勤怠管理の最新情報を簡単に管理できます。既に4万社に導入されており、実績を基にした欲しい機能が搭載されている製品です。
ジョブカンシリーズの各製品を揃える必要はなく「人事労務バリューパック」も提供されています。このバリューパックを導入すれば、社内の労務人事業務を効率化できます。
また、ジョブカンはサポート体制も充実。無料で試せる30日間のトライアルも用意されているため、気になる方は無料で試してみましょう。
攻めの人事労務業務が実現できる「sai*reco」
株式会社アクティブカンパニー
- 価格:月額料金1万8,000円~
- 提供形態:クラウド・SaaS
- 対象従業員規模:全規模
- 導入までの期間:お問い合わせ
- 主な機能:Web閲覧、対応書類(給与明細・賞与明細・源泉徴収票)
- 補足:システム導入費が40万円かかります。100人超過の場合は、180円/人の月額追加料金が発生します
sai*recoは、人事労務の業務効率化だけではなく、経営情報としての活用を支援するシステムです。電子化データの給与明細を発行するなどの定型業務を効率化するだけではなく、人事施策が直感的に行えるシステムでタレントマネジメントが行えます。
そのため、人事評価や人事戦略を立てる際に役立つ製品です。シンプルな操作で直感的に操作ができるシステムで、GOOD DESIGN AWARD2018も受賞。数多くの企業に導入されている製品です。
充実したサポート体制で安心できる「マネーフォワード クラウド給与」
株式会社アクティブカンパニー
- 価格:お問い合わせ
- 提供形態:クラウド
- 対象従業員規模:全規模
- 導入までの期間:お問い合わせ
- 主な機能:メール配信、Web閲覧、対応書類(給与明細・賞与明細・源泉徴収票)
マネーフォワード クラウド給与は、高い拡張性とセキュリティ性を持ったWeb給与明細システムです。他の製品との大きな違いは、コスト削減シミュレーションができること。システムを活用して業務効率化を実現し、余分なコストを削減するというコンセプトで製品開発されています。
サポート体制が充実しており「どれぐらいコスト削減ができるか」「クラウド以降による業務への影響が出ないか」など、あらゆる質問に丁寧に答えてもらえます。そのため、クラウドサービス導入に不安を感じる方も安心して導入できる製品です。
会社の規模やフェーズに合わせたシステム導入を実現「人事労務freee」
freee株式会社
- 価格:【月額料金】 1,980円~ ※従業員3名分の料金含む
- 提供形態:クラウド・SaaS
- 対象従業員規模:全規模
- 導入までの期間:お問い合わせ
- 主な機能:Web閲覧、対応書類(給与明細・賞与明細)
- 補足:従業員追加ごとに追加費用が別途かかります
人事労務freeeは22万社に導入されているWeb給与明細システムです。給与計算や年末調整だけではなく、入退社管理や各種保険手続きなど人事労務に関するデータを一元管理できます。
会社の規模やフェーズに合わせたシステムを導入できるため、労務の専任がいない中小企業や、人事労務管理コストを最小限に抑えて働き方改革をしたい中堅企業まで、さまざまな企業が自社に見合ったシステムを導入することができます。
業務を変更せずに導入できる「Bulas Payslip Mobile」
株式会社BBSアウトソーシングサービス
- 価格:お問い合わせ
- 提供形態:クラウド・SaaS・ASP・オンプレミス
- 対象従業員規模:全規模
- 導入までの期間:お問い合わせ
- 主な機能:メール配信、Web閲覧、対応書類(給与明細、賞与明細、差額遡及明細、源泉徴収票(年末調整)、源泉徴収票(退職))
Bulas Payslip Mobileは、現在使用している給与システムを使用したWeb給与明細の実現をします。
何も設備を導入する必要がないため、従来の業務を変更することなくWeb給与明細の発行が行えるようになります。
オプションサービスになりますが、ヘルプデスクサービスを付けておけば、手厚いサポートも受けられるので便利です。そのため、従来の業務を変えずにWeb給与明細を実現したいという企業に適した製品です。
自社の給与計算システムを流用できる「HRA給与明細照会サービス」
さくら情報システム株式会社
- 価格:別途お問い合わせ
- 提供形態:クラウド
- 対象従業員規模:全ての規模に対応
- 導入までの期間:お問い合わせ
- 主な機能:Web閲覧、対応書類(給与明細・賞与明細・源泉徴収票・オプションで他の明細追加可能)
「HRA給与明細照会サービス」は、任意の給与計算システムからデータ連携してWeb明細照会を可能とするソリューションサービスです。提供形態としてはクラウド型なので、社外からもアクセスでき、パソコン・スマートフォンから給与明細を参照できます。
自社で導入している給与計算システムを変えることなく、Web明細機能を追加できる点が特徴。また、オプションでセキュリティの強化も可能なため、クラウド型のセキュリティに不安がある場合でも検討しやすいでしょう。
無料で使えるWeb給与明細システム
Web給与明細システムの中には、無料で利用できるサービスが存在します。有料版と比べ機能は限定されるものの、コストがかからないのは大きなメリットです。ここでは無料で利用できるWeb給与明細システムをご紹介します。
1、IEYASU 給与明細
IEYASU株式会社が運営する、ベンチャー企業向けの無料Web給与明細システムです。特徴はCSVファイルで給与データの取り込むことで、スマホで給与明細を確認できるようになります。また、給与明細に表記する項目を自由に設定できるため、各種給与ソフトにも対応可能です。IEYASUシリーズは他にも勤怠管理、日報管理のシステムも存在するため、一体型として導入しやすいという点もポイントです。IEYASU 給与明細は無料版だけでなく有料版もあります。無料版は広告バナーが入る点や、データ保存期間が1年という制限がある点は注意が必要です。
2、クラウド給与明細「スマ給」
株式会社アグリードが提供するWeb給与明細システムで、他の給与ソフトで管理されている給与データのCSVファイル出力したものを取り込み、閲覧できる仕組みとなっています。無料ですが従業員登録数の制限がなく、社員へお知らせを周知する機能や、社員の給与・勤怠を分析する機能も備わっているなど、多機能なのが特徴です。スマ給では、給与明細以外の閲覧機能はないため、源泉徴収票を閲覧することができないなどの制限があります。
3、SmartHR(0円プラン)
上記でもご紹介したSmartHRは「登録された従業員の人数分」費用が発生する有料サービスですが、従業員30名以下であれば、無料で利用できる「0円プラン」があります。0円プランではカスタマーサポートや有料オプション機能は利用することができませんが、人事労務手続きに必要な機能を利用することができます。
Web給与明細システムの選び方
Web給与明細システムは多数存在する上、機能も豊富にあります。また導入には一定のコストもかかるため、しっかりと見定めておきたいところです。ここでは、Web給与明細システムを選ぶにあたり、見定めるべきポイントをご紹介します。
1、一体型か、単体か
Web給与明細システムは、労務管理や給与計算などの関連業務と一体化されたものと、Web給与明細単体のものとがあります。まだ労務管理・給与計算システムを導入していないのであれば、データ連携・互換性を考えて一体型を導入したほうがメリットは大きいでしょう。
しかし、すでに労務管理・給与計算システムを導入しているのであれば、Web給与明細単体で導入するという方法もあります。単体で導入する場合は、労務管理・給与計算システムとのデータ連携や互換性をきちんとチェックしましょう。連携が不十分だと障害を招く恐れがあります。
2、必要な機能の見極め
まずは必要な機能がどれだけ入っているかチェックしておきましょう。特に、データ連携やファイル出力が必要な場合は、形式もチェックしておく必要があります。システム間だけでなくアプリケーション連携も可能かどうか、ファイル出力の場合はPDF形式やCSV形式が可能か、といった部分も見ておくとよいでしょう。他にも、過去データの保存期間や時間単位での入力有無、36協定等のアラート機能など細かなところもチェックしておくと、導入後の満足度も高まります。
また、Web給与明細システムは各製品によって独自の機能が搭載されているものもあり、多機能であればあるほど魅力的に感じますが、実際に使わなければ無駄なコストになってしまうため、本当に必要な機能かどうかということも念頭に置いて比較するのがおすすめです。
3、対応デバイスの確認
PCだけでなくタブレットやスマホでも閲覧できると、給与明細が手軽にみられることで利用者側となる従業員の満足度も高まるでしょう。専用のアプリがあれば、なお使い勝手が向上します。
4、提供会社からのサポートが十分得られるか
Web給与明細システム導入時は、既存システムとの連携や明細書のレイアウトなどさまざまな調整が入ります。そのとき、提供会社からのサポートが得られると、導入もスムーズに行うことができて安心です。また、Web給与明細システムは全社員が利用するため、トラブルがあった際の影響も非常に大きいものになります。万が一のことを考え、サポートが得られるか確認しておきましょう。
5、セキュリティ
Web給与明細システムにおけるセキュリティがどのように整備されているかきちんと確認しておきましょう。インターネット経由で暗号化通信がなされているか、ログイン時の認証の仕組みやアクセス制限は十分か、といったセキュリティ対策が行われているかを見るのは重要です。
6、外国語対応
国内で外国人を採用する可能性がある場合は、外国語対応がなされているかチェックしておきましょう。Web給与明細システムでは、英語対応の他、複数の言語に対応しているものもあります。
Web給与明細の主な機能
Web給与明細システムに備わっている多くの機能の中でも、ここでは主要な4つの機能についてご紹介します。
1、給与明細の作成
毎月の給与明細を作成・発行する機能です。システムによっては、源泉徴収書や賞与明細を発行できるものもあります。出力する項目は自由に設定することができ、またフォーマットも複数のテンプレートから選択して利用できます。
2、給与明細の配信
給与明細をWeb上、またはメールなどで配信できます。スマホアプリに対応していれば、アプリへの配信も可能です。気軽にいつでも見られるだけでなく、テレワークが普及している今だからこそ、配信機能は必須なものとなっています。
3、過去の給与明細の閲覧
Web給与明細システムでは、過去の給与明細の閲覧も可能です。閲覧できる期間は1年間~無制限と製品によって異なります。紙であれば過去の給与明細をなくしてしまう可能性がありますが、Web給与明細システムではそのようなこともありません。
4、給与データ連携(取り込み・出力)
他システムとのデータ連携を行うための、データの取り込み・出力ができる機能が備わっています。特にすでに労務管理・給与計算システムを導入している企業にとっては、この機能を利用することでデータが共有できるので、非常に重要な機能です。また、上述のとおりWeb給与明細システムによっては過去データの閲覧可能な期間に制限がある場合も存在します。しかしファイル出力の機能があれば、データを出力しておくことで長期保存することも可能です。また、出力したファイルを印刷すれば紙媒体で配布することもできます。
Web給与明細システムのメリット
1、コスト削減につながる
電子化することで紙で発行する必要がなくなるため、印刷代や封筒代などのコストを削減できます。1件あたりの金額は少なくても、積み重なると案外結構な額になるものです。 これらを削減できるのは大きなメリットと言えるでしょう。
2、業務効率化につながる
手渡しの場合は、印刷・封入・配布までに多くの労力を要します。担当者の方は、一日をこの作業だけに費やすということもあるでしょう。 しかしシステム化してしまえば、これらの作業は不要になり、PC上ですべて完結するため大幅な業務効率化が期待できます。 また、手作業によるミスや紛失してしまうリスクがない点もメリットです。
3、テレワークでも対応できる
手渡しの場合、この業務のためだけに出社しなければならないということもあるのではないでしょうか。 そのほかにも出社しなければ出来ない業務があればよいですが、特にない場合はあまり効率的とは言えません。 Web給与明細システムを導入していれば、システム上で簡単に支給できるため、出社の必要もなくなります。
Web給与明細システムのデメリット
1、従業員の同意が必要
給与明細を電子化して交付したい場合、企業側が勝手に切り替えることはできません。従業員の同意が必ず必要になります。なかには紙での支給を好む人もいるかもしれません。そういった場合は、電子交付のメリットを伝えて理解してもらう必要があります。
2、情報漏洩の危険性
インターネット上のサービスである以上、不正アクセスなどによる情報漏洩の危険性は常につきまといます。 もちろん、各メーカーともセキュリティ対策はしっかり行っていますが、それでも100%防げるものではありません。 万が一の事態もあるのだということを、あらかじめ認識しておきましょう。
まとめ
各社からさまざまなWeb給与明細システムが登場していますが、機能やコストは製品によって異なります。導入の際は自社の導入目的に見合った製品を選びましょう。この記事でも各社のWeb給与明細システムの特徴をご紹介しましたが、より詳しい情報に関しては、ぜひ下記より資料請求をしてみてください。