PaaSのおすすめサービス4選を比較【2021年最新】| 選び方のポイントも解説

PaaS

エンドユーザーには馴染みの少ない製品ですが、システム開発やシステム運用管理者に注目を集めている製品が「PaaS」です。PaaSを利用することで、アプリケーション開発の効率化ができます。

とても便利な製品ですが、開発環境や開発分野など目的に見合ったサービスを利用することが大切です。この記事では、おすすめのPaaS製品をご紹介します。

PaaSとは

PaaS(Platform as a Service)とは、アプリケーション開発に必要な環境が用意されている製品です。大規模データセンターに設置しているプラットフォームを外部に開放しており、これらを利用してアプリケーション開発が行えます。

PaaSを利用することで、サーバーの設置やOSインストール、ネットワーク設定の手間を省くことができます。また、サーバーの負荷に応じたリソースの増減やOSアップロードなど、アプリケーション開発環境のメンテナンスも容易に行える便利な製品です。

PaaSサービスの主な機能

PaaSは、インフラ・開発環境・データベース・ソフトウェアライブラリが提供されているため、サーバーやハードウェアやネットワーク機器の準備をせずに、アプリ開発に着手できます。

アプリケーションフレームワークなども用意されているため、自前開発や購入する必要もなく、アプリ開発の短縮化、開発コスト削減に役立つ製品です。

PaaSのサービス選定のポイント3つ

PaaSにもさまざまな製品があり、最適な製品は企業ごとに異なります。そのため、製品の比較方法について理解を深めておきましょう。

1、開発環境を比較する

PaaS製品は、自社が望む開発環境が整えられているかを比較しましょう。開発言語に制約を受ける製品もあれば、あらゆる開発言語が使用できる製品もあります。

また、アプリケーションフレームワークの有無でも、アプリ開発の効率性が大きく変わってきます。そのため、開発環境を良く比較検討しましょう。

2、開発目的に合う製品を選ぶ

各社の製品は、ターゲット層が異なります。エンジニア向けの開発環境を提供している製品もあれば、開発初心者向けローコードでアプリが開発できる製品もあります。

また、分野も業務システムやアプリケーションなどさまざまです。そのため、自社の開発目的に合う製品を選びましょう。

3、セキュリティ面も確認する

PaaS製品もクラウドサービスです。クラウドを利用する場合は、セキュリティ面を考慮しなければいけません。そのため、ウイルス対策やパッチ対応、外部機関によるセキュリティ監査を実施しているかなども確認しましょう。

PaaSのおすすめサービス4選を徹底比較

ローコードでCRMをカスタマイズできる「Salesforce Platform」
株式会社セールスフォース・ドットコム

POINT
  • 価格:3,000円(税抜/ユーザー/月)から(※Lightning Platform Starterの場合)
  • 提供形態:クラウド型
  • 従業員規模:全規模
  • 導入までの期間:お問い合わせ

Salesforce Platformは、CRMの世界シェアNo.1を誇るSalesforce社が提供しているクラウドプラットフォームです。

Salesforce Platformには、ローコードツールのLightning App Builderが提供されており、ドラッグ&ドロップの操作でCRMをカスタマイズできます。簡単にカスタマイズできるため、開発工程を短縮化、ITコスト削減にも貢献する製品です。

また、Salesforce Einsteinの人工知能を搭載したアプリ開発もできるなど、最短でアイデアをアプリ化できるクラウドプラットフォーム。機能に優れていながら、ユーザー認証やクライアント認証、管理者権限、データアクセスなどのセキュリティとコンプライアンスも細かく設定できるため安心して使用できます。


プログラミング用語に制約がなくて使いやすい「Heroku」
株式会社セールスフォース・ドットコム

POINT
  • 価格:0円から ※Freeの場合
  • 提供形態:クラウド型
  • 従業員規模:全規模
  • 導入までの期間:お問い合わせ

Herokuは、Salesforce社の製品の1つです。Salesforce Platformとの大きな違いは、Node.jsやRuby、Javaなど、プラグラミング用語で制約を受けずにアプリケーション開発ができることです。

また、アプリケーション開発のログ確認やステータス確認、動作中のCPU数の変更がHeroku Runtimeのコマンドだけで実施できるため、インフラ作業を取り除いてプログラミングに集中できる環境を整えることができます。

プランも4種類用意されているため、利用目的に規模に応じたプラットフォームを選べて便利です。


10,000社が導入する現場向けノンプログラミング製品「kintone」
株式会社 USEN ICT Solutions

POINT
  • 価格:780円/1ユーザーから ※kintoneライトの場合
  • 提供形態:クラウド型
  • 従業員規模:全規模
  • 導入までの期間:お問い合わせ

kintoneは、最短3分で業務システムが作成できるノンプログラミングのクラウドプラットフォームです。他社製品はプログラマー向けですが、kintoneは現場向けの製品です。

ドラッグ&ドロップの操作だけで業務システムが作成できたり、アプリストアから必要な業務システムが選べたりします。ノーコードで業務システムが作成できるため、非IT部門の総務職や営業職の担当者が導入して利用しています。IT技術者がいないけれど業務改善を図りたい企業におすすめの製品です。


高速開発や高頻度リリースに最適「LaKeel DX」
株式会社ラキール

POINT
  • 価格:お問い合わせ
  • 提供形態:クラウド型
  • 従業員規模:全規模
  • 導入までの期間:お問い合わせ

LaKeel DXは、クラウドサービスとマイクロサービスを組み合わせたプラットフォームサービスです。さまざまなアプリケーションを組み合わせることで、カスタムアプリケーションが簡単に開発できます。

また、LaKeelDXは3つの製品群「LaKeel Engine」「LaKeel Platform」「LaKeel Apps」から構成されており、アプリケーション開発の短縮化や運用業務の効率化が行えます。アプリケーションパッケージを連携すれば、アプリケーション開発領域の最小化も可能です。

そのため、高速開発や高頻度リリースを目的とした環境を整えたい企業に向いている製品です。

まとめ

数多くのPaaS製品が登場していますが、開発環境や開発分野が異なります。エンジニアのアプリ開発業務を支援する製品もあれば、IT知識がなくてもアプリ開発ができるローコード製品もあります。

そのため、自社の開発目的に見合った製品を導入しましょう。

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