インターネットの安全性に対する意識が高まる昨今、VPNサービスへの注目が上がっています。
現在は多くのVPNサービスがリリースされていますが、選択肢の多さゆえVPNサービス選びを難しく感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、VPNサービスの選び方や人気のおすすめサービスをご紹介します。

無料・有料問わず、どんな方にどんなサービスが向いているか?という観点からもまとめていますので、ぜひVPサービス選びの参考にしてください。
失敗しないVPNサービスの選び方
現在はたくさんのVPNサービスがリリースされているため、選び方のポイントを押さえることで自分に合ったサービスを見つけることができるでしょう。
それなりのクオリティを求める場合は他いかが必要ですが、無駄なコストをかけることなくVPNサービスを利用するためには、ユーザー一人ひとりが「どのような目的でVPNサービス使うのか?」をきちんと意識することが重要です。
そのためにも、以下の手順でVPNサービス選びを進めることをおすすめします。
- 使用目的を明確にする
- 目的達成に必要なスペックを把握する
- マッチするプランと価格を検討する
1.使用目的を明確にする
まずは、VPNサービスを利用する目的を明確にしましょう。一般的に、VPNサービス利用の目的の代表的なものとしては以下の4つが挙げられます。
- ネットで重要な情報をやりとりする際のセキュリティを強化したい
- 海外の特定の国限定のネットサービスを日本から利用したい
- 海外から日本限定のネットサービスを利用したい
- インターネット利用時の足あとを隠したい
以前からVPNサービスを利用している方は、上記のリストのうち2,3番目の目的であることが多い印象です。
一方、近年は各セキュリティソフトメーカーがVPNサービスの機能に注目し始めたこともあり、1番目と4番目の目的である「ネット利用時のセキュリティ強化」の面が注目を集めるようになってきました。

サービスによって得意とする項目が異なりますので、まずはご自身の目的を明確にするところから始めてみましょう。
2.目的達成に必要なスペックを把握する
VPNサービスの使用目的がハッキリしたら、その目的を満たすのに必要なスペックを把握しておきましょう。VPNサービスで把握すべきスペックは、主に以下の2点です。
- 実効通信速度
- サーバロケーション
使用目的に応じた必要な実行通信速度を把握する
まず、文字中心のやりとりだけで良いなら、実効転送速度を気にする必要はほぼなくなります。どのVPNサービスを使ってもまず大丈夫。トータルの通信データ量がかさむこともありませんから、通信データ量に上限が設定されているVPNサービスでも問題ないでしょう。
一方、動画視聴を目的とする場合には、ある程度の通信速度をコンスタントに出せるVPNサービスを選ぶ必要があります。VPNサービスの口コミ情報はまだ多くないため、転送速度の実情を掴むのは簡単ではありませんが、十分なインフラを持てる大手は基本実効通信速度が高めと考えて良いでしょう。

ちなみに、動画配信サービス利用の際は、ピーク転送速度の高さよりも「転送速度の落ち込みの小ささ」を意識した方が、安定した再生を保ちやすいです。
利用目的 | 必要な通信速度 |
文字ベースのコミュニケーション | 低 |
動画視聴 | 中 |
静止画多数のSNSなど | 中 |
クラウドストレージとの同期 | 高 |
大きなデータのアップロード・ダウンロード | 高 |
例えば、YouTubeのフルHD動画でも3Mbps程度の通信速度を安定して出してくれるなら、途切れのない再生が行えるはず。有料の動画配信サービスで高解像度・高画質の動画を見る場合にはもう少し高いビットレートが使われているかもしれませんが、動画視聴では「すごく速い」通信速度までは必要にはなりません。
逆に、クラウドストレージに大量データを同期させたい場合などは、今のネット環境では最も実効通信速度を要求するタスクになるかもしれませんね。

こういう使い途にフィットするのは、料金が高額になっても大手のVPNサービス一択になるでしょう。
海外サービス利用時はサーバロケーションも要チェック
「日本から海外のネットサービスを利用したい」「海外から日本のネットサービスを利用したい」といった場合には、VPNサービスごとのサーバロケーション情報をしっかりと確認しておきましょう。
なぜなら、「目的のサービスが提供されている国にVPNサービスのサーバがないとそのサービスを利用できない」可能性が高いからです。
また、VPNサービスごとに「対応するネットサービスが制限されるケース」もあるようです。

「このVPNサービスはあの動画配信が使えなかった」という口コミも一定数あります。この点に関しても、契約前に要チェックです。
3.マッチするプランと価格を検討する
最後に、価格との相談になります。
この記事でもVPNサービスの大手3社を取り上げていますが、その3社を比較しても利用料金には結構な開きがあります。必要なサービスの水準と利用価格を天秤にかけ、マッチするVPNサービスを選んでください。

もっとも、多くの有料VPNサービスは1ヶ月などの短期プランも用意しています。VPNサービスが本当に必要な期間を考慮に入れつつ、まずは短期プランで様子を見てみるのも1つの方法です。
スペックと価格は比例する
ちなみに、実効通信速度・サーバロケーションの対応数といったスペックは、費用が高額なVPNサービスの方が優れている傾向があるようです。
逆に、「一時的にセキュリティが必要なシーンのみVPNサービスを使いたい」といった通信データ量も通信速度もあまり要求されない使い方であれば、無料で利用できるVPNサービスも検討に値するでしょう。
無料VPNサービスの安全性について
VPNサービスを使ってネットを利用する際は、通信経路がほぼブラックボックスになります。中で流れるデータをどう扱うかは、サービス提供会社次第。そして無料のサービスは運用費用をどこからか捻出しなければなりません。
「ノーログポリシー」のVPNサービスなら通信のログ採取は行なわないはずですが、ビッグデータ的に何らかの解析用素材に通信データが使われる可能性はゼロではありません。

さすがにデータの中身にまでは踏み込まないとは思いますが、こういった可能性がある点は頭のどこかに置いておくと良いかもしれませんね。
無料あり!人気VPNサービスおすすめ9選
この記事でご紹介するおすすめのVPNサービスは、以下の9社です。
- NordVPN
- MillenVPN
- SurfsharkVPN
- ExpressVPN
- ノートン 360
- マカフィー トータルプロテクション
- OperaVPN
- ProtonVPN
- Edge Secure Network
最初の4つは、VPNサービス専業の有料プランです。
次の2つは、最近増えてきたセキュリティソフトがVPNサービスを内包しているタイプ。
残り3つは無料で利用可能なVPNサービスで、それぞれ少しずつ立ち位置が異なります。

海外企業が運営するVPNサービスは、為替の影響で料金が頻繁に変わります。公式HPにて、最新の料金をご確認ください。
NordVPN
ます最初におすすめするのは、現在提供されているVPNサービスの中でも大手のNordVPNです。
NordVPNの特徴は、VPNサービスの基本的な機能に加え、危険なサイトへの警告、ダウンロードするファイルのスキャン、Webトラッキングのブロック、広告ブロック機能など、セキュリティソフトが持つ機能の一部も受け持っている点。

1ライセンスで6台までのデバイスに対応しており、Windows、Mac、android端末、iPhoneやiPadのiOSで利用できます。
最もシンプルなスタンダードプランの費用は、以下の通りです(2024年7月23日現在)。為替レートの影響を受け頻繁に変動しますので、最新の価格は公式HPにてご確認ください。
1ヶ月 | 2,030円/月~ |
1年 | 770円/月~(最初の1年) |
2年 | 530円/月~(最初の2年) |
サーバ台数は6400台で、ロケーションは世界111カ国。
カスタマサポート窓口は24時間365日対応しており。メールやライブチャットのチャンネルを持っています。
万が一、利用目的に上手くマッチしない場合も、30日間の返金保証があるので安心です。
以下の記事では、NordVPNの速度や性能を実機で検証しています。併せてご確認ください。
MillenVPN
MillenVPNは、日本企業が運営する国産VPNです。
国産VPNでありながらサーバーロケーションは世界45カ国72か所、サーバー台数1300台以上、同時接続台数も10台と、スペックに関して見劣りする点はありません。

主要な動画配信サービスへの対応状況も良好なため、利用するうえで不自由を感じることは少ないでしょう。
7日 | 638円(税込)/7日 |
15日 | 1,078円(税込)/15日 |
30日 | 1,738円(税込)/30日 |
1年 | 594円(税込)/月 |
2年 | 396円(税込)/月 |
料金に関しても、円安が進む昨今は海外VPNよりもリーズナブルな価格設定となっています。
30日間の返信保証期間が設定されていますので、ぜひ国産VPNの実力を試してみてください。
SurfsharkVPN
SurfsharkVPNも、現在のVPNサービスの中ではかなりの大手。そして、メジャーどころのVPNサービスの中では、かなりお手頃な料金設定となっています。
特に、24ヶ月プランは非常にリーズナブル。1ヶ月あたりの価格が331円と破格です(2024年7月23日現在)。
こちらのサービスも、本来のVPNサービスの機能の他に、Webトラッキング防止、ダウンロードファイルのスキャンなど、追加のセキュリティ機能も合わせて提供。
契約期間ごとの費用は、以下の通りです。Surfsharkの料金も、為替変動の影響を大きく受けますので、実際の価格は公式HPをチェックしてください。
1ヶ月 | 2,308円/月~ |
12ヶ月(+3か月無料) | 388円/月~(最初の1年) |
24ヶ月(+3か月無料) | 308円/月~(最初の1年) |
SurfsharkVPNのもう1つの特徴は「利用可能なデバイス数に制限がない」こと。お持ちの情報端末すべてで、VPNサービスが使えます。
サーバ台数は3200台以上で、ロケーションは100カ国に対応します。
SurfsharkVPNにも30日間の返金保証がありますので、まずは使用感を試してみてください。
ExpressVPN
ExpressVPNも、VPNサービスの大手。テック系メディアなどでも多数取り上げられるサービスです。
利用料金は後発の会社よりやや高めの設定ですが、サーバロケーションの対応の広さなどでサービス面の差別化ができています。
利用価格は、以下の通りです(2024年7月23日時点)。
1ヶ月 | 12.95ドル/月 |
6ヶ月 | 9.99ドル/月 |
12ヶ月(+3か月無料) | 6.67ドル/月 |
1ライセンスで利用可能な台数は、5台。
VPNサーバの台数は3000台以上で、サーバロケーションは94カ国160箇所と、非常に幅広くなっています。
カスタマサポート窓口は24時間365日対応しており、メールとライブチャットのチャンネルで相談可能。ExpressVPNも、30日間の返金保証付きです。
ノートン 360
上記のVPNサービス大手3社と同等のVPNサービスが、ノートン 360でも利用可能になりました。
サーバロケーションなどに関しては大手に及ばないものの、通信データ量に制限がなく、個人情報取り扱い時のセキュリティレベル向上が目的ならば、十分に使い勝手の良さを感じられるあるサービスになっています。
追加料金が必要なく、ノートン 360のライセンスだけで利用できる点も魅力的です。
マカフィー トータルプロテクション
マカフィー リブセーフの上位バージョン的な位置付けであるトータルプロテクションにも、VPNサービスが付帯しています。
こちらのライセンスで利用できるVPNサービスも、通信データ量に制限がありません。利用可能な端末数は5台に制限されますが、これは他のメジャーなVPNサービスと同レベルの内容。
セキュリティソフトのパッケージとしてはむしろマカフィー リブセーフよりもお得と言える価格設定になっていますので、セキュリティソフト乗り換え先としても魅力的な製品です。
Opera VPN
OperaGXはゲーマー向けに開発された無料のブラウザで、無料のVPN機能が付帯しています。

現時点で最も簡単にVPNサービスによる通信を行えるのは、このサービスかもしれません。
VPN接続の方法も簡単で、ブラウザの設定画面からVPNのスイッチをONにするだけ。「設定」⇒一番下までスクロールして「詳細ツール▼」をクリックという手順で下記のVPNに関する設定画面が表示されますので、VPNを有効にしましょう。
VPN接続されると、下記のように画面左上のVPNステータスがONになります。無料ロケーションとして選択できるのは、「アジア」「アメリカ大陸」「ヨーロッパ」の3つです。
OperaGX自体が無料で利用できるブラウザで、VPN機能も無料であるがゆえに極めてシンプル。通信内容を傍受されないようにするためだけに機能を絞ったVPNサービスと言えそうです。
ProtonVPN
ProtonVPNは、無料利用が可能なライセンスも提供しているVPNサービスです。
無料プランでも通信データ量に制限がなく、通信等のログを採取しない「ノーログ」ポリシーを明確にうたっているサービスでもあります。
ただし、無料で利用できるフリープランには、機能や性能の制限がかけられています。例えば、サーバロケーションは3カ国163サーバに限定されます。
毎月4ユーロで利用できるベイシックプランはサーバロケーションが40カ国・500サーバ対応となり、毎月の利用料金が8ユーロとなるプラスプランでは63カ国・1700以上のサーバで対応と、料金に応じたスペックです。
公式ホームページの記載を見る限りでは、ネット動画配信サービスを利用する場合はプラスのプランを使う必要がありそうです。
利用料金をまとめると、以下のようになります(2023年4月5日時点)。
Basic | 1ヶ月 | 9.99ユーロ |
1年 | 71.88ユーロ | |
2年 | 119.76ユーロ | |
Plus | 1ヶ月 | 11.99ユーロ |
1年 | 119.88ユーロ | |
2年 | 191.76ユーロ |
(搭載予定)EdgeのSecure Network
原稿執筆時点ではテスト中の段階でごくごく一部のユーザーにしか開放されていませんが、Windows 10/11に同梱されているマイクロソフト製のブラウザEdgeにVPNサービスが搭載されることが決まっています。
Edgeブラウザの設定画面のスイッチをONにするだけで通信の秘匿が可能になり、しかも料金は無料です。
ただ、現在発表されている情報によると、毎月の通信データ量に低めの制限があり(1GB/月)、必然的に利用目的は限定されるでしょう。少なくとも、動画配信などの視聴には向いていません。
目的別のおすすめVPNサービス
ここまでは人気VPNサービスのスペックを紹介してきましたが、ここからは「VPNサービスの利用目的」別に、おすすめサービスを整理し直してご紹介していきます。
以下4つの目的に合ったVPNサービスをご紹介しますので、該当する方は参考にしてください。
- できるだけ安いサービスを探している
- 日本企業が運営する国産VPNが安心
- スピードを重視している
- できるだけ多くのデバイスで接続したい
- 充実したサポートを受けたい
できるだけ安いサービスを探している
VPNサービスの利用価格をできるだけ抑えたいなら、まずは無料のVPNサービスを検討しましょう。ただし、独立系の無料VPNサービスはスペックに対してある程度の割り切りが必要です。
機能的に十分なスペックのVPSサービスをできるだけ安く使いたいなら、大手VPNサービスの中でも料金がリーズナブルなNordVPNやSurfsharkVPNが良いでしょう。
どちらが安いかは利用期間によって異なり、短期であればNordVP、長期ならSurfsharkVPNがお得です。
また、2年間の長期利用であれば、日本企業が運営するMillenVPNもおすすめ。海外VPNの料金は為替レートの影響を受けやすいため、円安が進む昨今はMillenVPNの2年プランが非常にリーズナブルに感じます。

また、すでにノートン 360やマカフィー トータルプロテクションを利用しているユーザーなら、まずはこれらのセキュリティソフトに付属しているVPNサービスを試してみてください。
日本企業が運営する国産VPNが安心
海外VPNには歴史と実績がありますが、「日本企業が運営する国産VPNの方が安心できる」という方もいらっしゃるでしょう。
そういった方には、MillenVPNがおすすめです。MillenVPNは国産VPNでありながら、サーバーロケーションや稼働サーバーといったスペックで、海外VPNに引けを取りません。
主要な動画配信サービスへの対応状況も良好で、日本国内での利用・海外での利用問わず、不自由を感じることはないでしょう。

上記でも触れたように、1年プラン・2年プランの料金は非常にリーズナブルな設定となっています。逆に1ヶ月プランはやや割高なので、30日間の返金保証期間を利用した長期契約がおすすめです。
スピードを重視している
できるだけ高い実効通信速度を実現しながらVPNサービスを利用したい方は、大手VPNサービスの有料プランを導入すべきでしょう。
動画配信サービスなどもそこまで高い通信速度が必要なわけではありませんが、「安定して一定以上の通信速度が出続ける」サービスが理想です。一時的にでも極端に通信速度が落ちるシーンがあると、動画再生が止まる可能性が高くなりますし、画質も低下しがちです。
この記事で取り上げたProtonVPNはフリープランでは、実効通信速度が不足な上、そもそもストリーミング動画のサポートが明記されておらずこの目的には適しません。

おすすめは、NordVPN、ExpressVPN、SurfSharkVPN、MillenVPN。それとProtonVPNであればPlusプランを選択すると良いでしょう。
できるだけ多くのデバイスで接続したい
通常、個人でネットに接続できるデバイスを5台も6台も抱えていて、それらすべてでVPNサービス経由の通信を必要とすることはあまりないとは思います。ですので、一般的にはどの有料VPNサービスでも、ほとんどのユーザーニーズに対応可能です。

それでもより多い台数のサポートが必要な場合は、SurfsharkVPNがおすすめ。利用可能台数が無制限という、非常に分かりやすい特徴を備えています。
充実したサポートを受けたい
MillenVPNは日本企業が運営する国産VPNですので、サポートを重視した方も安心して利用できます。
また、ExpressVPN、NordVPN、SurfSharkVPNには日本語対応可能なサポート窓口があり、こちらも安心感が高いサービスと言えるでしょう。
ノートン 360、マカフィー トータルプロテクションのVPNサービスでも、両セキュリティソフトの日本語対応窓口が利用できます。
サポートの安心感を買う場合は、これらのVPNサービスが有力な候補となるでしょう。
VPNサービスはこんな方におすすめ!
VPNサービスは、インターネット利用の安全性・安心感を1ランク引き上げてくれるサービスです。また、サーバロケーションを上手に利用すれば、特定の国限定のネットサービスを他国からも利用できるようになります。
こういった特性から、VPNサービスは以下のような方におすすめです。
- ネット利用の際の高いセキュリティレベルが欲しいユーザー
- 海外限定のネットサービスを利用したいユーザー
- 海外から日本限定のネットサービスを利用したいユーザー
ネット利用の際の高いセキュリティレベルが欲しいユーザー
VPNサービスを利用すると、VPNサービス提供会社のサーバまでの通信経路が隠され、通信内容も暗号化されます。そのため、重要な情報を盗まれるリスクが大幅に下がります。
また、VPNサービスのサーバがプロキシーサーバとしても働きますから、アクセス先にはユーザーのIPアドレスなどの情報が残りません。
こういった特徴により、ネット利用時の安全性が大幅に高まります。

そのため、ネットバンキングなど高いセキュリティレベルが望ましいサービスを多用する方には、VPNサービスの活用がおすすめです。
また、フリーWi-Fiや公衆無線LANホットスポットといったセキュリティレベルの低い回線を利用する機会が多く、そういったネットワーク経由でも重要な情報をやりとりする可能性がある方にも、VPNサービスはおすすめです。
海外限定のネットサービスを利用したいユーザー
日本国内から海外の特定の国限定のネットサービスを利用したい方は、その国にサーバを置いているVPNサービスを利用することで、目的のサービスが利用可能になります。
各VPNサービスのサーバロケーション情報をしっかりと確認して、目的のネットサービスに対応可能かをチェックしておきましょう。
海外から日本限定のネットサービスを利用したいユーザー
上記とは逆に、日本国内限定で提供されているネットサービスを海外から利用したい、そんな場合にもVPNサービスが役立ちます。
大手のVPNサービス提供会社であれば日本のネットサービスに対応可能なサーバを設置いますから、おおむねどのサービスに対してもこの目的にはかなうはずです。
また、一部の国は国外のSNSなどのネットサービスへのアクセスをブロックしていることがあります。そういう国から国外のネットサービスを利用したい際は、現状はVPNサービスを利用するしか方法がありません。
まとめ
VPNサービス導入することで、以下の4つのメリットを享受することができます。
- ネットで重要な情報をやりとりするときのセキュリティ強化
- 海外の特定の国限定のネットサービスを日本から利用
- 海外から日本限定のネットサービスを利用
- インターネット利用時のあしあとを消去
利用目的によって必要なVPNサービス側のスペックはかなり変わってきますから、ユーザーそれぞれどんな目的でVPNサービスを利用するのかをよく整理したうえで、ご自身のニーズにマッチするサービス・プランをチョイスしてください。

有料のVPNサービスはいずれも1か月単位で契約可能ですので、各サービスを「お試し」的に使って、それぞれの使い途を確認するのも1つの方法です。